和田アキ子『おまかせ』での発言が「露骨な小池擁護」と批判続出…問われる「政治的公平」にTBSが「示した回答」
これに対し、竹山は「給料は半額にしてますけど、退職金の問題とか色々出てますけど、そういうのもあるので、そのまま間に受けていいのかも精査して考えなければいけない」と疑問を呈す。 その後、蓮舫氏の公約もパネルで紹介され、佐藤氏が両者について、小池氏の会見が閉鎖的であること、蓮舫議員の公約は具体性に欠けることそれぞれ指摘。しかし和田は「言葉は悪いけど、いい風に言うのは何でもいえますよね? それと都民が安心するようなことは。別にこれは非難してるわけではないですよ?」と、蓮舫氏の公約について批判的なコメントを言い放つ。 一方で、佐藤氏が、小池氏のオンラインでの出馬会見の際、質問者は5人だけで、学歴詐称疑惑や神宮の再開発といった、小池氏にとって不都合な質問が出なかったことに対して疑問を投げかけたが、和田は「人と会うというのは重要なんですか? オンラインよりも」と尋ね、「質問されたくないというのもあるでしょうし、警備上の問題もあるかも分からない」と小池氏をフォロー。 続けて「素人目でいうと、小池さんは8年間やってきたので、ドッシリしている印象がある。蓮舫さんは、こう…頑張りが…すごいかな、という気が」と懐疑的な姿勢を見せる。さらに、反自民を掲げて出馬表明した蓮舫氏について佐藤氏が印象を述べていると、途中で和田が「攻撃的でしたよね」など蓮舫氏に対して終始批判的だった。 すると、竹山は「バランス取るために言いますけど」と前置きした上で、「都政のことってあんまり報道もされないから、この8年間、小池都政で何があったか、みなさんあまりよく分かってない」と話し出し、小池氏の答弁拒否が76%であること、記者会見が閉鎖的であることなどをあげた上で「おかしいんじゃないか」という人もたくさんいると説明。 「きみ、立候補したら?」と和田が茶化すも、竹山は「ちょっといま、小池さんの方になびいたから、気持ち悪いなと言ってる人もいると思うんで」と番組のバランスを考慮して軌道修正をしていた。 なんとか竹山がバランスを取っていたが、この一連のやり取りが注目されXでは一時「和田アキ子」がトレンド入り。小池知事に好意的だったいっぽうで蓮舫氏に批判的だった、和田については《露骨な小池擁護》《和田アキ子選挙期間中にそんなこと言ったの?》などと厳しい声も多く上がった。 放送法では告示後の選挙期間中において放送事業者には政治的公平が求められる。選挙期間中の生放送番組で番組MCが、1人の候補者に肩入れするようにもとれる発言を繰り返したことについて、TBSに見解を求めたところ、次のような回答があった。 「当該放送に対してさまざまなご意見があることは承知しております。これまで同様、毎週の番組制作に反映して参ります」 “ご意見番”はこの批判にどう耳を傾けるのか――。