大丈夫かな… 半年ごとの再発・転移検査を前に。 42歳グルメブロガー、がんになる。(11) 毎日ビール.jp ユッキー
ささくれと乾燥肌に悩まされた冬が終わり、新生活が始まる4月。読者の皆さんは心機一転で新しい期を迎えていることでしょう。今年度も健康診断や定期検査が立て込むはずです。「時間ができたら」「今年こそ健康診断に行く」と悠長なことは言わず、すぐに予約・検査をされてくださいね。早期発見・早期治療はとても大事で、わたしも定期検査を受ける予定です。 【写真】息子と訪れた宮古島の海。胃の全摘手術から1年やりたいことにまっしぐら ということで、本日のコラムで取り上げるのは、間近に控えた再発・転移確認のCT検査について思うこと。今回も、最後までお付き合いくださいませ。
術後1年の定期検査がやってくる
1月末、定期の外来で病院を訪れた際、主治医から「次のCT検査の予約を入れましょう」と案内されました。病理検査の結果、スキルス胃がんで「ステージⅢA」のわたしは、半年に1度、胸腹部CT検査を受けています。前回は手術から6カ月後、今回は術後1年の検査です。 CT検査ではX線を使い、体を輪切り状態の断面図にして、再発がないか確認していきます。この検査では造影剤を使うのですが、場合によってはアナフィラキシーを起こす患者もいるそうで、わたしの通院先ではCT担当技師と看護師が付きっ切りで検査を進めます。 さらに、今回は内視鏡検査も受けることになりました。いわゆる胃カメラです(胃がないのに!)。この内視鏡検査では食道や、食道と小腸の接合部、そのさらに奥もカメラの映像を通じて目視確認するのでしょう。悪いものが見つかるならば早いうちが良いので、しっかり検査してもらおうと思います。
恐怖と不安に襲われる
いざCT検査・内視鏡検査のスケジュールが入り、わたしは自然と緊張しました。 昨年10月、点滴の抗がん剤治療をしないという選択をしました。起き上がれないほどの強い副作用でQOL(生活の質)が著しく低下するため、再発リスクとQOLを天秤にかけた結果、点滴の抗がん剤をやめることにしたのです。それが「裏目に出ていたらどうしよう… 再発や転移が見つかったらどうしよう」と怖いのです。 がんの発症や再発・転移なんて、神のみぞ知るゾーン。頭ではそうだとわかっていても、どうしても気持ちが追いつかないことがたびたび起こります。それでしばらくは 「このおなかの張り、もしかしてがんでは?」 「小腸・大腸に転移しているんじゃないの?」 「この胸焼けは、食道に転移しているのかも?」 と細かな体の様子が気になってしまい…。それで夜な夜な「胃がん 再発」「胃がん 転移」などの検索を繰り返し、寝不足の日が続きました。