26日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、時間外取引での米長期金利上昇などを受け、1ドル＝159円台後半で上伸した。正午現在は、159円83～84銭と前日（午後5時、159円48～49銭）比35銭のドル高・円安。 　前日の米国時間の序盤は、ボウマンFRB理事が年内の利下げに否定的な発言をしたことを受けて買いが先行し、159円70銭近辺へ上昇した。中盤は、6月の米消費者景気信頼感指数が市場予想を上回ったため、159円75銭付近へ水準を切り上げた。終盤は、日本政府・日銀による介入警戒感から、159円60銭台に軟化した。 　26日の東京時間の早朝は、159円60銭前後で小動き。午前は、日経平均株価の大幅上昇や米長期金利上昇でじり高となり、159円90銭付近へ上昇した。その後は、24日に付けた直近高値159円92銭程度が意識されて伸び悩み、159円80銭前後で推移した。 　ドル円は、米利下げ観測後退などを背景に、前日の海外市場の高値を上抜けた。5月の豪CPI上昇率が前月から加速し、豪ドル買い・円売りが強まったことも、ドル円を押し上げた。もっとも、政府・日銀による介入警戒から、160円乗せには慎重。「159円台後半が居心地良く、上がったら売り、下がったら買いのパターン」（外為仲介業者）となっている。 　午後も、米金利や日経平均の動きをにらみながら、159円台後半を中心としたレンジ推移が予想される。 　ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで上昇。正午現在は、1ユーロ＝171円16～19銭（前日午後5時、171円07～09銭）、対ドルでは1．0709～0709ドル（同1．0726～0726ドル）。