地区唯一のJA系スーパー閉店から半年…広さ110平方メートル、新たな店がオープン 「助かっています」「なかったら大変」 地域の熱意に応えたのは…“隣県のスーパー”
女性客(母) 「なんか足らんなあと思う時寄せてもらうのに便利がいいな、へへへ。」 10:40、商品が到着しました。仕入れは1日2回、真庭のみかもストアーから運ばれてきます。 小さな店でもなるべく多くの種類を並べるよう心掛けています。 住民の数も限られる中での店の経営、レジはひとつにして、人数も最小限で切り盛りしています。 オープンの3月末からこの店で働き始めたのは、中野昌子さん。 関金ストア 中野昌子さん 「(慣れましたか?)そうですね、徐々にですけども、自分なりには慣れたかなと思います。 できて良かったという声をたくさんのお客様から聞いているので、本当に良かったなって思います。」 11:00、せわしない様子で入ってきたのは70代のご夫婦。 男性客(夫) 「前は農協の方で買い物しとったんだけど、あれがなくなって。 でも良かった、これができてな。がんばってもらうだわ。…もういいかい?もう帰りたいだ、これから畑仕事が待っとるんだ。」 13:00、お昼時から午後にかけて、店には次々とお客さんが来ました。 コンビニでは買えない生鮮食品など、スーパーならではの品ぞろえを期待してやってくるお客さんたち。 14:30、お孫さんを連れて、女性のお客さんが来店しました。 お孫さんは北栄町に嫁いだ娘の子、週末には家族で関金を訪ねてくれます。 女性客(祖母) 「孫と、練乳を買いに来たんですけど、ほかに見ていいものがあったと思って買いました。飲み物とかね。 やっぱりこれがあるとちょこっと買い物ができてすごくいいですね。 (お孫さんと一緒だと楽しいですか?)楽しいですね、癒されます。」 住んでいる人だけを見ればお年寄りの割合が高い関金地区でも、出身者が訪れたりして、若い人たちもやってきます。 思い立った時にすぐ買い物ができる環境は、小さなコミュニティを維持するため必要不可欠です。 みかもストアー 田葉井浩人社長 「従業員にはなるべくお客さんと会話してくださいと日々伝えています。大手のスーパーでは声を掛けてくれないところを地域密着だからこそ、顔と名前がわかるお客さんだからこそ、できるサービスを提供していけたらなと思っています。」
15:00、親子3人連れ、岡山県の蒜山からやってきました。 関金とは県境を挟んですぐのところです。 蒜山から 「初めてだったけど、お菓子とか買えてよかったです。これ、チョコを買いました。」 地元の熱意で生まれた関金ストアはまだ船出したばかり。ここで暮らす人たちや訪れる人たちの役に立ち、長く愛される店になるようにと、地道な営業が続いています。
山陰放送