ポルノグラフィティ・岡野昭仁は一言のコーラスでも「明らかにうまくて」 新藤晴一が明かす音楽ルーツや思い出
ポルノグラフィティは1日でできあがったわけじゃない
ポルノグラフィティは2024年でメジャーデビュー25周年を迎える。新藤は「あっという間だったけど、25年経つとベテランだなって実感もある」と心境を口にする。 クリス:1999年のメジャーデビュー曲『アポロ』は空前の大ヒットでしたよね。 新藤:あの頃、自分たちの事務所は福山雅治さんの『桜坂』やサザンオールスターズの『TSUNAMI』がバンバン売れていたので、このあと『サウダージ』が初めて100万枚いったんですけど、事務所で全然褒めてもらえませんでした。あっちは300万枚だから。 クリス:うわ、厳しいな。 新藤:時代ですよね。 そんなポルノグラフィティは3月27日に25周年第一弾シングル『解放区』をリリースした。 新藤:自分は高度経済成長の名残やバブルがある時期に、「明日はいい日だ」っていう国全体の空気を吸って生きてきて。でももう日本の国的には失われた何年だって話や暗い話が多いけど、みんなそれなりにその日を楽しんで大事に生きている。それを書きたかったので、「明日がいい日」や「ここじゃないどこか」みたいなことではなくて「いまここ」をテーマにしました。 クリス:苦もあれば楽もあるけど、幸福は自分でつかんでいくっていうことですよね。 ポルノグラフィティは全国ツアー「19thライヴサーキット "PG wasn't built in a day"」を開催。3月31日に東京・有明アリーナでツアーファイナルを行った。 クリス:「ポルノグラフィティは1日でできあがったんじゃないぞ」というタイトルですが。 新藤:自分たちが作ってきた曲で、自分たちがやってきた曲ですけど、ファンの人たちもその曲を育ててきたということがあると思うんですよね。ヒット曲はあるけど、それはただ過去のヒット曲であって、ライブでファンの方たちが育てて今またステージにのせてやっていて、育ててきた曲を一緒に楽しんでいる。ライブ自体も、ポルノグラフィティ自体も今日だけでできているわけではないなっていう意味を込めてみました。 ポルノグラフィティは8月31日(土)、9月1日(日)に広島・因島運動公園で、9月7日(土)、8日(日)に神奈川・横浜スタジアムで、ライブイベント「因島・横浜ロマンスポルノ’24」を開催する。その他の最新情報は、公式サイトまで。 番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。 ・過去ゲストのアーカイブページ https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html 『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。 (撮影=竹内洋平)