齋藤咲良、世界62位を下してツアー本戦初出場で白星「サーブの出来は100点満点」[木下グループJO]【テニス】
齋藤咲良がWTAツアーで初勝利
女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス1回戦が10月15日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の18歳、齋藤咲良(富士薬品/世界ランク179位)が、ジェシカ・ブザス・マイネロ(スペイン/同62位)を6-3、6-2のストレートで下し、初めてのツアー本戦で勝利を挙げた。 【画像】日本人女子5名が本戦に出場!「木下グループジャパン・オープン」シングルス組み合わせ ジュニア世界ランク2位だった齋藤は、今年5月にプロ転向。グランドスラム初挑戦となった全仏オープンでは予選決勝に進み、7月にはITF10万ドルでタイトルを獲得するなど、自己最高ランク156位を記録している。 ワイルドカードを手にしてツアー本戦初出場となった今大会初戦の相手は、今年の全米オープンで3回戦に進んでいるブザス・マイネロ。齋藤にとっては初めてトップ100との対戦となった。 しかし、齋藤はランキングで格上の相手に一歩も引くことのなかった。試合序盤から伸びのあるストロークで打ち合いを見せると、第4ゲームでブレークに成功する。その後も主導権を手放さずに6-3で第1セットを奪った。 続く第2セットでも、幸先よくブレークした齋藤。緩いボールを織り交ぜて変化を加えてくるブザス・マイネロだが、それにも動じずにプレッシャーのかかるサービスゲームをキープしていく。キレのあるショットを最後まで高いレベルを保ち、第7ゲームでリードを広げると、5-2のマッチポイントでは、この1年半で改造してきたサーブで試合を決めた。 「今日の試合は出だしからとても良くて、相手の選手はトップ100を切ってたんですけど、最初から最後まで強気でプレーできて、そして勝てたのでとてもうれしい」とツアー初勝利の喜びを口にした齋藤。 「リターンのポジションを見て、ファースト(サーブ)からセカンド(サーブ)を混ぜて気持ちよくリターンさせないように心がけた。しっかり振り切って、サーブを打つことができた」と、この日の試合ではサービスゲームを1度も破られることなくストレートで撃破。「今日のサーブの出来は100点満点」と自画自賛だった。 10月3日に18歳の誕生日を迎え、WTAツアーおよびITF大会の出場数に制限がなくなった齋藤。「結果的なことを言えば、グランドスラム本戦に出場して1勝は絶対収めたい。あと、今170位ぐらいなので、トップ100にこの1年で持っていけたらいい」と目標を語り、「技術的なことでは、ストレートの展開が得意なので、迷わずに勇気を持って、少しでもリスクを負ったプレーを常にできるようにすること。あとは柴原瑛菜ちゃんみたいなサーブを手に入れて、キープ力をもうちょっと上げたい」とスキルを磨いていきたいとした。 2回戦で齋藤は第5シードのエリナ・アヴァネシアン(アルメニア/同48位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部
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