大阪府の吉村知事は22日午後、大阪府庁で定例会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止や医療体制の充実を図るなど行うため、医療や経済の対策が盛り込まれた総額4154億円の今年度の追加の補正予算案を明らかにした。また、休業要請に応じない店に対しては「今週末に公表を実施することになる」という考えを示した。 【中継】大阪府・吉村知事が定例会見（2020年4月22日）

[写真]定例記者会見で話す大阪府の吉村洋文知事＝22日午後、大阪府庁で

　この予算案の中身は、医師や看護師の確保、病床や医療機器などの確保に約124億円。自分の危険を引き換えに命を守るため治療に当たっている医療従事者へ、一日あたり3千円の特別手当の支給にかかる5億9千万円、14日に大阪府が出した休業要請に応じ21日までに休業し、今月の売り上げが前年比50％以上減の中小企業や個人事業主への支援金で約400億円などとなっている。

[写真]吉村知事は総額4154億円の今年度の追加の補正予算案を明らかにした

　また、大阪府の休業要請に応じずに営業を続けているパチンコ店や風俗店などに関する通報が600件以上府民からあることについては「専門家の意見を踏まえて感染リスクが高い大型の施設がひとつのポイントになる」とし「通報を受けたら電話でお願いをして、それでもダメなら文書でお願いして、さらに応じていただけなければ、法律に基づいて今週末に公表を実施することになる」と話していた。