ばいきんまん声優・中尾隆聖「悪役は楽しい!」【伊藤遼の声優 一答遼談】
映画&テレビ35周年を迎える『それいけ!アンパンマン』のばいきんまんの声で知られる、声優の中尾隆聖さん。他にも『ドラゴンボールZ』のフリーザや『ONE PIECE』のシーザー・クラウンなど、多くの“悪役”を演じています。中尾さんにとってばいきんまん、そして悪役とはどのような存在なのか。“アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼がお話を聞いてきました。 【動画】中尾隆聖さんにインタビュー
■ばいきんまんは“家族であり、分身”
6月30日に公開された映画『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』。なんでも作れるロボットの女の子、ロボリィがたった一つだけ作ることのできない“大切なもの”を見つける物語で、ロボリィの声を俳優の桐谷美玲さんが担当しています。 ――最新作の見どころは? 子供のときにお父さん、お母さんと一緒に映画館で見たっていう思い出は、とてもいい思い出になると思います。(映画館で)きっと声が出せると思うので、大きな声で「アンパンマン!」って言って応援していただけたらいいなと思っています。
中尾さんはオーディションに合格して、ばいきんまん役を務めるようになったといいます。ばいきんまんと共に歩んだ35年。中尾さんにとって、ばいきんまんはどのような存在なのでしょうか。 ――ばいきんまんはどのような存在ですか? (原作者の)やなせ(たかし)先生は「もし君がいなかったら、ばいきんまんは僕がやっていたんだよ」ということをいつも言ってくださいました。それを励みに35年頑張ってきました。(ばいきんまんは)家族であったり、分身であったり、声優という職業をやらせていただいて「ばいきんまんをやっています」ということが、私をこの声優という地位に就かせてくれました。大変ありがたいキャラクターだと思っています。
■中尾隆聖が語る“悪役”の楽しさとは?
――声優という職業の楽しさはどのようなところですか? いろんなキャラクターができるところじゃないですかね。こういうお仕事でない限り、宇宙人やばい菌など、いろんなシチュエーションの声は出せませんからね。いろんなキャラクターを演じさせてもらえるというのが、やっぱり一番楽しいところじゃないですかね。しかも悪役、悪役がいいんですよ! ――中尾さん、悪役多いですよね? ええ。悪役は楽しいですよ!絶対負けるわけじゃないですか、はっきり言えばね。だって、主役にはかなわないんですから。毎回立ち向かえるパワーですよね。何度負けても「またいくぞ!」という不屈の精神というか、それがまた(演じていて)楽しいんじゃないですかね。