「気づき」を増やして心の豊かさに。美しい人であるために堀田真由が考えること。
自分らしく楽しんでいる姿を伝えたい。
──現在放送中の10月期ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」では、次女の町田涼役を演じています。堀田さんは、人間関係を築く時にどのような役割でいることを心がけていますか。 役柄は妹がふたりいるお姉さん役ですが、実際は兄がいるので末っ子です。10代からお仕事をして、年上の方と時間をともにすることが多かったので年下でいる自分には慣れているとは思うのですが、現場で先輩方と一緒に作品を作るうえでは年齢は関係ないと思うので、数字で物事を見るのではなく、きちんと心で会話ができるように考えて現場に行くようにしています。年上の友人も多いのですが、上下とか立場とかはあまり関係なく、フラットな関係を築けることに心地良さを感じます。 ──今回のドラマの現場では、どのようなことを大切にしていますか。 10代の頃はドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です」や「チア☆ダン」など、同年代の方と共演をすることも多かったのですが、ここ最近は先輩方とご一緒する機会が多かったので、また新鮮な気持ちです。今回は4姉妹なので、学園モノとは関係性もまた少し違います。お互いに緊張している状態だと物作りはうまくいかないと思うので、現場ではできるだけコミュニケーションをとるように心がけています。その一方で、真ん中に立たせていただく、主演という役割をいただいた責任もあるので、現場では楽しむところと集中を高めるところを意識して出すようにしています。「スタート!」ですぐにスイッチをオンにできる人も、逆にその前から時間をとって作っていきたい人も、いろいろなタイプの人が集まってひとつの作品を作るのだから、まわりも自分も心地良い環境を作れたらと思っています。 ──その思いはどのような経験から芽生えたものですか。 前作のドラマ「アンチヒーロー」でご一緒した先輩方の姿からです。役柄的に集中する時間が長かったのですが、みなさんが本当に楽しみながらそれぞれの役割をまっとうされる姿を近くで見ていました。オリジナルの作品でもあったのでゼロのものを1にする大変さはありましたが、それぞれが隣にいる人たちを助けて補い合うチームだったんです。"自分たちが楽しんでいれば、思いは見ている人にも届く"ということが証明されたような作品で、そこに携わることができたことは幸せな経験でした。今回は4姉妹の物語。時にまわりに気を使ってしまうこともあるのですが、私自身がまずはこの役を楽しんで、その姿を画面でお見せできればいいのかなと思っています。姉妹って、別に喋っても喋っていなくても、リラックスしている状態で繋がっているものだと思うので、あえて仲良くならないと!とは思っていないのですが、ご一緒する3人とはすでにびっくりするくらい息がぴったりで......(笑)。何かを頑張らなくても心地良くいられる現場で "自分らしく楽しむ"ことで、まわりのみなさんも楽しくできる環境になっていたらいいなと思いながら毎日を過ごしています。