小林製薬、専務が社長へ…創業家以外で初 創業家の会長と社長の辞任発表
日テレNEWS NNN
小林製薬は、「紅麹」を含むサプリメントをめぐる健康被害の問題で、会長と社長が責任をとって辞任すると発表しました。 小林製薬の紅麹を含むサプリメントをめぐっては、死亡に関する相談が279件寄せられ、このうち摂取との関連を調査している事例が101件に上っています。 小林製薬によりますと、23日に開かれた臨時の取締役会で、一連の問題の責任をとって、小林一雅会長と小林章浩社長の辞任が全会一致で決定したということです。社長の後任には、創業家以外で初めて山根聡専務が昇格します。 また、小林製薬は、外部の弁護士3人による「事実検証委員会」を設置し調査を進めていましたが、23日、委員会がまとめた報告書を公表しました。 報告書では、今回の原因物質を生成できる「青カビ」が培養タンクの内側に付着しているのを見つけた従業員に対し、品質管理の担当者が「ある程度は混じることがある」と応えるなど、食品の安全性に対する意識が欠如していたと指摘しています。 さらに、「遅くとも2月上旬以降、全社を挙げて早急に対処すべき緊急事態だった」などと対応の遅れが被害の拡大につながったと指摘しています。 その上で、被害者への謝罪や補償に取り組むとともに、品質の安全管理と再発防止策の検討を進めるよう求めています。