米メタ、独禁法違反の裁判に直面 インスタグラムとワッツアップ買収巡り
Jody Godoy [ワシントン 13日 ロイター] - フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズの事業分割を求めた訴訟を巡り、ワシントンの判事は13日、裁判を受ける必要があるとの判断を示した。訴訟の終結を求めたメタ側の主張をほぼ退けた。 米連邦取引委員会(FTC)が、メタによる写真共有アプリ「インスタグラム」や通信アプリ「ワッツアップ」の買収がソーシャルメディアにおける競争を阻害するためで、反トラスト法(独占禁止法)違反に当たるとして2020年に当時のフェイスブックを提訴していた。 FTCは、当時のフェイスブックが行った12年のインスタグラム、14年のワッツアップの買収に関し、ソーシャルネットワークの独占維持のための脅威を排除する目的で、過大な価格で買収したと主張。判事はFTCのこうした主張を認めた。 ただ、フェイスブックが中核的なサービスと競合を避けることに同意しないアプリ開発者に対してアクセスを制限したとするFTCの主張については退けた。 メタ側は、この訴訟はソーシャルメディア市場を過度に狭い視点で捉えていると反論。字節跳動(バイトダンス)傘下のTikTok(ティックトック)、アルファベット傘下のユーチューブ、X(旧ツイッター)、マイクロソフト傘下のリンクトインと競争関係があることが考慮されていないとして、請求を退けるよう求めていた。 これに関する裁判の日程は決まっていない。この訴訟は、FTCと米司法省による巨大IT企業を相手にした独禁法違反を巡る5つの大型訴訟の1つに位置付けられている。