「令和ロマン」連覇は見事、しかし“小粒な審査員”が…2024年「M-1」にテレビマンが苦言
審査員も審査される番組
「視聴率が20%近い国民注目の大舞台ですから、審査する側も視聴者から厳しい目で審査されているのです。松本や上沼といった絶対的な存在の採点なら納得もできます。しかし、“小粒感”のある審査員の場合、他の審査員とかけ離れた採点をすると自分の芸能生命が危うくなり、自分の好みを封印して無難な採点になりやすい。令和ロマンはそれをも見透かしていたのかもしれません。ファーストラウンドではしゃべくり、最終決戦ではコント漫才に変え、『どうだ、俺たちに最高点をつけざるを得ないだろう』と……」 さらに、審査員の東西率だ。 「中川家礼二と海原ともこを除き、東京のテレビの人気者ばかりになったように思います。2019年のミルクボーイを最後に大阪漫才の優勝コンビが生まれいないため、マヂカルラブリー、錦鯉、ウエストランド、令和ロマンの2年連続と、標準語漫才の優勝が続いているのもそのせいではないかと穿った見方をしたくなってきます」 どうすればいいのだろう。 「審査員それぞれがなぜその点数をつけたのか、しっかり解説してもらいたい。テレビの常識として、生放送で審査員9人のコメントを聞くことはありません。時間がかかりすぎて番組のテンポも悪くなるからです。でも、この番組は漫才師同様、審査員も視聴者に審査されるわけですから、それぞれのコメントは不可欠。と考えると、やはり9人は多すぎる。さらに、オープニングを削れば十分に時間は確保できるのですから」
デイリー新潮編集部
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