佐々木八段 8筋突破へ馬と角、香 藤井竜王は銀と飛車 竜王戦第6局2日目始まる
将棋の藤井聡太竜王(22)=王将を含む7冠=が挑戦者に佐々木勇気八段(30)を迎える第37期竜王戦7番勝負第6局は12日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で2日目が指し継がれ、先手・佐々木による73手目の封じ手は8筋への香打ちだった。 その後、藤井は8筋の補強に銀、さらに佐々木は馬の利きを足した。佐々木は8筋へ馬と角、香、藤井は銀と飛車の利きを集中させ、佐々木が8筋を突破できるか否かが大きな争点になっている。 76手目に47分考え、藤井の残り時間が2時間1分になった。対して佐々木は5時間29分残す。長考派の藤井だが、2日目に入って3時間半の大差は珍しく、午後の戦いにどう影響するかも注目される。 7番勝負はここまで藤井の3勝2敗。藤井が勝てば4連覇、佐々木が勝てば3勝3敗のタイとなり18、19日、山梨県甲府市「常磐ホテル」での第7局へ決着は持ち越す。 午前10時のおやつは藤井が濃厚パンプキンプリンと冷たい知覧茶、佐々木はフルーツ盛り、アップルジュース、温かい知覧茶。