北桑田高校の自転車競技部OBと現役高校生がチームを組み、佐賀国スポの4kmチーム・パーシュートに出場へ!
10月に佐賀県で開催される国民スポーツ大会に、北桑田高校の自転車競技部OBと現役高校生がチームを組み、ある種目に出場します! その種目とは「4㎞チーム・パーシュート」です。 「団体追い抜き」とも呼ばれる種目で、4人の選手が風の抵抗を抑えるため縦一列となり、体力が消耗する先頭を交代しながら3人目までのタイムを競います。 自転車競技の中でも、最もチームワークが必要な種目です! 母校の北桑田高校で教育実習生として教壇に立つのは、美山町出身の岡本勝哉選手です。 日本大学3年の去年、ブリヂストンとプロ契約を交わし、日本最高峰サイクルロードレースシリーズJプロツアーで2勝を挙げ、23歳以下の王者に輝きました。 【声】岡本勝哉選手 「この北桑田高校で3年間、育ててもらったおかげで、人間的にも学力の面でも、もちろん自転車競技の面でも成長できた。 そこで恩返しをしたいと考えています」 岡本選手が競技人生で最も悔しかったレースは、高校時代の2019年、沖縄県で行われたインターハイ4kmチーム・パーシュート決勝です。 北桑田高校史上最強と呼ばれたチームでしたが、レース後半に選手たちが転倒し、悔しさが残る準優勝でした。 翌年、新型コロナウイルスの影響で、インターハイは中止となりましたが、9月に京都府向日市で、代わりとなる全国大会が開催されました。 前の年のメンバーで当時3年生だった岡本選手は? 【声】岡本勝哉選手 「去年からずっとこの団体追い抜き(4kmチームパーシュート)を勝つために練習してきた」 諦めかけていた思いが報われるチャンス! 競技ができる喜びをかみしめながら、一糸乱れぬ隊列を組みます! エースの岡本選手がチームを引っ張り、北桑田高校は見事に優勝し、リベンジを果たします。 1986年の創部以来、自転車競技部は、4kmチームパーシュートこだわってチーム作りをしています。 【声】北桑田高校 市野監督 「4人が揃わないとダメなのです。 誰ひとり欠けてはいけない。 みんなが、少しでもいいタイムを出そうとする中で悪戦苦闘する。 それが最終的に大会で結果が出たとき、出なかったとき、どちらでも選手たちが成長できる。 一皮むける場面が見られるのがやっていて良かったと思う瞬間です。」 代替大会で全国の頂点に立った 北桑田高校は、翌年の2021年(福井県)インターハイの4㎞チーム・パーシュートでも優勝を果たします! 2022年(香川県)のインターハイでは、新型コロナウイルスに感染しチームを離れた「市野監督のために!」を合言葉に優勝! また2022年、栃木国体でも北桑田高校のOBの岡本選手らが主力となり、4㎞チーム・パーシュートで優勝します。 さらに翌年の鹿児島国体では、2019年のインターハイで落車し涙を流したOB、四宮寛人選手、小池陽斗選手が名を連ね連覇を果たしました。 【声】北桑田高校 市野監督 「やはり、続いていく、その経験は。 だから大学に入ってもチームの主力として頑張れる。 国スポに名称が変わりましたが、帰ってきて京都のために走ってやろうという気持ちでやってくれる。 それを後輩が見て憧れて・・・ずっとつながっていく」 京都チームは、来月の国民スポーツ大会の4kmチーム・パーシュートで3連覇がかかります。 これまで大学生を主体にチームを編成してきましたが、今回は実力のある高校生を一人起用します。 候補に挙がるのは、 北桑田高校3年の秋元碧選手と、2年の柴田渓佑選手の二人です。 この日、教育実習生として母校へ帰ってきた憧れの先輩、岡本選手と共にメンバー候補の2人は練習に汗を流しました。 【声】北桑田高校 秋元碧選手 「2年、3年と団体追い抜き (4kmチーム・パーシュート)に出させてもらっていて、全国制覇を3連覇で止めてしまったのは 自分達の世代です。 そのとき本当につらかった。 もう絶対にやりたくないと思った」 代替大会から続く4連覇のかかった去年のインターハイ4kmチーム・パーシュートで、北桑田高校は7位に沈みました。 一時は「辞めたい」とまで 秋元選手は思いつめますが、ことしのインターハイでは、ただ一人の 3年生としてチームをまとめ、準優勝に導きました。 【声】北桑田高校 秋元碧選手 「団体追い抜き(4kmチーム・パーシュート)にチャンスがあるなら走りたい。 尊敬する先輩と走れる最後のチャンスでもあるので、しっかり走れるように頑張りたい」 一方、2年の柴田選手も闘志を燃やします。 【声】北桑田高校 柴田渓佑選手 「先輩だとしても、僕も出場したい。 国スポと名前が変わって1回目なので優勝したいと思っているので、負けたくない」 北桑田へ恩返しがしたい! 岡本選手は、後輩たちに優しく寄り添います。 【声】岡本勝哉選手 「教育実習に来て高校生とも身近な存在になれていると思うので、普段から一緒に練習して、高校生の足(走り)も見ながらコミュニケーション取り、距離感を縮めていきたい」