尾鷲高生が大絵馬奉納、白蛇描く 三重
【尾鷲】県立尾鷲高校美術部と書道部の生徒が23日、来年の巳年にちなんだ白蛇を描いた大絵馬を、三重県尾鷲市北浦町の尾鷲神社に奉納した。 同神社によると、伝統文化の継承と地域活性化を図ろうと、平成19年から同高に大絵馬の制作を依頼。年末から約1カ月間、参道脇に飾る。 大絵馬は幅約135センチ、高さ約85センチのベニヤ板製。美術部員の5人と書道部員の2人が合同制作し、先月から約1カ月かけて仕上げた。 デザインは10月中旬に完成。美術部員が中央に白蛇と打ち出の小づちを描き、書道部員が長寿と多幸を意味する「壽山福海」の文字を記した。 奉納には両部の計5人が参加。美術部の2年仲伶菜さん(17)は「蛇の動きに応じて色の塗り方を変えた。実際に境内で見ると壮観」と話した。 書道部の2年太田來更さん(17)は「海と山に囲まれ、お年寄りが多い尾鷲の特徴を文字で表現した。力強い筆跡で元気を与えたい」と語った。 この日は、平成25年から毎年奉納される大阪市の画家、寺岡多佳氏の絵馬も披露。金貨袋に巻き付いた白蛇を描いている。拝殿内に飾る。