「自分がやる」覚悟を決めて背負った“10番”。湘南ベルマーレ・菊池大介、フットサル転向から1年半の現在地
「プロ」の経験をフットサル界へ
リーグ戦15節を終えて、湘南は7位。上位リーグ進出を狙える位置にいるが、菊池はチームに対して、そして自分にも厳しい目を向けた。 「マインドやプレーにおいて、変えないといけないものはたくさんあります。タイトルを取りたいという思いは強くもっていますが、今のままでは、正直絶対に無理。リーグ優勝やアジアを本気で目指すために、なにをしないといけないかは、みんな以上に僕が経験している部分だと思います。だから、それをより伝えていかないといけない」 自分よりフットサルがうまい選手はたくさんいる。競技歴も浅い。けれど、これまで「プロ」として積み重ねてきた経験は誰よりもあるはずだ。だからこそ、他の誰でもなく“自分が”やらないといけない。 そんな思いに突き動かされる菊池は、個人としての結果、そしてチームとしての結果の先に、フットサル界の未来を見据える。 「サッカーしか見たことがない人がフットサルの試合に来てくれることがありますが、みんな『フットサルはすごく面白い』と言ってくれます。だからこそ、今のFリーグでは物足りないし、満足してはいけない。Jリーグを見てきて、同じように価値があるスポーツだと感じますし、もっと盛り上がるべきだと思います」 まずはピッチ内で。その上で、プレー以外のところでも自分が貢献する。「近道はないので、着実に積み重ねていく」と語った湘南の10番のフットサル人生は、まだ始まったばかりだ。