オリックス・比嘉 引退登板で山川&中村晃とガチ勝負「やだな~と思いながら」見事な火消し 17日から舞洲に合流
「オリックス0-1ソフトバンク」(16日、京セラドーム大阪) 今季限りでの現役引退を表明した比嘉幹貴投手が1点ビハインドの八回2死二塁から登板。山川を四球で歩かせるも、見事に中村晃を右飛に打ち取ると大きな拍手がわき起こった。 【写真】引退登板試合をスタンドから観戦する小田、安達、T-岡田 名前がコールされると京セラドームは大歓声に包まれた。中嶋監督自らマウンドに行ってボールを渡すシーンもあった。スタンドには今季限りで引退するT-岡田、安達、小田の姿もあった。球場の通路では金網越しに宮城らが見守った。 リーグ本塁打王の山川と対し、緩急を使いながら配球を組み立てた。カウント3-1からのツーシームがインサイドに外れ四球で歩かせる形になった。続く中村晃に対してもボールが先行。それでも最後はインサイドの変化球で右飛に仕留めると、スタンドから大きな拍手と大歓声。宮城もガッツポーズを見せ、ベテラン右腕をたたえた。 試合後、取材に応じた比嘉は「山川から行くぞと。やだな~と思いながら、なんとかアウト取れたらいいなと思って投げていました」とニヤリ。ブルペンで投げている時は「(左)膝が痛くて」と不安な状態だったが、マウンドでは「痛みが消えてという感じで。またきっと明日も痛くなると思う」とアドレナリン全開で勝負に徹した。 09年ドラフトで27歳の時にオリックスに入団。「27歳でドラフトされて、28歳が新人の年で太く、短くみたいなね。サトタツ(元オリックス投手の佐藤達也球団広報)みたいな野球人生を描いていたんですけど。ぱっと稼いでみたいなね。細く長くやったかなみたいな野球人生ですね」と15年間を振り返った。 明日からは再び、舞洲に合流する。