今年の全米オープンは超難関“パインハーストNo.2”が舞台! コースの歴史や名物ホールを紹介
「パインハーストは米国ゴルフの故郷的な存在です」 ー川田太三
初めてパインハーストをプレーしたのは1970年代で、90年代、05年、そして改造後にもプレーしています。99、05、14年には全米オープンのレフェリーとして参加しました。10年の改造はフェアウェイやウェイストエリアの整備などがメインで、見た目にも劇的な変化はありませんでした。どちらかといえば「改造」ではなく、「リファイン」したと言えます。つまりパインハーストの特徴をそのまま生かして、一見して変化が分からないようにされたわけです。もちろん、フェアウェイやウェイストエリアの整備もされたので形状はより明確にされました。
グリーンの特徴といえば、お椀形の形状が多く、ピンを攻めるにはボールをどこに落とすかが難しくなります。パー3ではオーバーもショートも良い結果を得ることができず2、3打目勝負ということになります。また、フェアウェイとグリーン、バンカーなどの境界が明確ではないホールもあり、選手を悩ませることにもなります。このようなケースでは、レフェリーが「グリーン」といえばグリーンになるわけです。
構成・翻訳/吉川丈雄(特別編集委員) 参考資料/The Golden Age of Golf Design The World Atlas of Golf Pinehurst Resort Home Page PHOTO/小誌写真部、USGA/Chris Keane、Getty Images
週刊ゴルフダイジェスト