自由な発想で作品開発 奈良市で「小学生プログラミング大会」県大会 最優秀賞に王寺町の芳村さん
「みんなのみらい」をテーマに、コンピュータープログラミングを用いて開発したソフトウエア作品で腕を競う「2024年度全国選抜小学生プログラミング大会」の出場者を決める奈良県大会(奈良新聞社主催)が23日、奈良市二条大路南4丁目の平城宮跡歴史公園内「天平みはらし館VRシアター」であった。32の個人・団体のうち書類審査を通過した10人がプレゼンテーションを行い、王寺町の王寺南義務教育学校6年の芳村咲帆さんが「パソコンを使わせて!」の作品で最優秀賞に輝いた。 [写真]ユニークな絵を用いた自作のゲーム作品について説明する児童=23日、奈良市二条大路南4の平城宮跡歴史公園内「天平みはらし館VRシアター」
同大会は2020年度から全国新聞社事業協議会が実施。県大会は22年度に始まった。児童は防災や地球温暖化など社会問題について考えるゲーム作品をスライドを用いて発表。芳村さんは担任・学年主任・教頭・校長など教諭をゲームの中で「敵の種類」として登場させるユニークな発想で会場を沸かせ、パソコンの使用機会を増やすことで「学校生活がもっと楽しく便利で自由になれば」と結んだ。 大会審査委員長の小崎誠二・奈良教育大学准教授は「それぞれに夢があり期待感があり、未来を語っていて素晴らしかった。差を付けるのが難しかった」と全体を講評。最優秀の決め手については「笑わせてくれた。日本中の小学生に影響を与える作品」と評価した。 来年3月に東京で開かれる全国大会に県代表として出場することが決まった芳村さんは「めちゃくちゃうれしい。作品をグレードアップさせて優勝を目指します」と喜んだ。 他の主な入賞者は次の通り。(敬称略)
優秀賞=荒木奏颯(上 牧第二小6年)「赤き絆 命をつなぐ献血~ぼくたちが今できること~」、平井龍之介(奈良女子大学付属小5年)「僕の未来の仕事」