更年期にあらわれやすい不調は?症状が似ている病気にも注意を
●肌の乾燥
皮膚の厚みを増し、保水力の維持に働くエストロゲンの減少により、皮膚が薄くなり乾燥しやすくなります。 【効果の期待できる主な治療法・対処法】 ・プラセンタ
●冷え
体熱を作り出す筋肉量が少なく血液循環が悪い女性はもともと冷え性が多いです。更年期には体温調節を担う自律神経の変調によりさらに冷えを生じやすくなります。 【効果の期待できる主な治療法・対処法】 ・漢方薬…当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅししょうがとう)など ・運動温熱療法 ・入浴 【似たような症状のある病気】 甲状腺機能低下症、貧血
●頻尿
エストロゲンの減少による骨盤底筋の衰えにより生じます。 【効果の期待できる主な治療法・対処法】 ・骨盤底筋体操 ・漢方薬…清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
●肩こり、腰痛
エストロゲンの減少による筋肉の衰えなどが原因で生じます。 【効果の期待できる主な治療法・対処法】 ・漢方薬…肩こりに葛根湯、腰痛に八味地黄丸(はちみじおうがん) ・プラセンタ ・鍼灸 ・整体 ・マッサージ ・運動 ・入浴 【似たような症状のある病気】 急性腰痛(ぎっくり腰)、腰椎すべり症
●動悸・息切れ
循環器の活動を調整する自律神経のバランスが崩れることによって生じます。 【効果の期待できる主な治療法・対処法】 ・漢方薬…加味逍遙散(かみしょうようさん)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)など 【似たような症状のある病気】 狭心症、不整脈、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症、肺塞栓症 そのほかの症状として、アリが体の上をはいずりまわるような感覚がする蟻走感には加味逍遙散などの漢方薬、しびれには和温療法とメコバラミンなどのビタミン剤、性交痛、かゆみなどの膣症状にはエストリオール、耳鳴りは腹式呼吸で治ることも多いといいます。
ESSEonline編集部