ESPN 深夜に佐々木朗希を大特集 注目の移籍候補は8球団「ドジャースに行くと仮定するのは時期尚早」
ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)について、ポスティングによる米国メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)球団への移籍に向けた手続きを開始することを発表した。海外FA権を持たない選手が大リーグ移籍するための制度で、申請手続き後に全30球団に告示され、入団交渉が可能になる。 【写真あり】身長168cmの近藤夏子アナ、佐々木朗希との2ショットが反響「身長差がお似合い」「美男美女」 挑戦を認められた佐々木は球団を通じてコメントを出した。「入団してからこれまで継続的に将来的なMLB挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません」と感謝の意を表明。「ロッテでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんな時もチームメート、スタッフ、フロント、そしてファンの皆様に支えられながら、野球だけに集中してここまで来ることができました。一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と強い決意を示した。 チームは今季71勝66敗6分けの3位で、CSファーストSで日本ハムの前に敗退。松本尚樹球団本部長は佐々木のメジャー挑戦について「入団した当初より本人からアメリカでプレーをしたいという夢を聞いておりました」としたうえで「今年までの5年間の総合的な判断として、彼の想いを尊重することにしました。日本の代表として頑張って欲しいと思っています。応援しています」とコメントした。 スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は東部時間9日午前1時47分に早くも佐々木の大特集を掲載。日本では「令和の怪物」と呼ばれていることや、100マイル超の速球やスプリット、スライダーを武器とすることを伝えた。また、25歳以下のためマイナー契約しか結べないものの、来季開幕前にはメジャー登録できると説明。一方でポスティングを認めたロッテについては「数千万ドル以上を受け取れたかもしれません」と25歳以上でのポスティング移籍なら球団に莫大な金額が入る可能性があったとした。 注目の移籍先については「ロサンゼルスは佐々木と強く結びついているが、彼がドジャースに行くということを仮定するのは時期尚早だ」と指摘。「佐々木の侍ジャパンのチームメートである大谷翔平と山本由伸がロサンゼルスにいるという事実は有利だが、彼らがもたらす注目、そして彼らを追うメディアの大群は他のチームとは異なる要素を加える」とした。 他の候補として「佐々木は右腕のダルビッシュ有と親交があり、彼の所属するパドレスが移籍先の候補に挙がっている。(ヤンキースとメッツの)ニューヨークの両球団は佐々木に非常に興味を持っているが、血統と経験のある球団(カブス)、国際都市の球団(ブルージェイズ)、過去に日本人選手で成功を収めた球団(ダルビッシュはレンジャーズでキャリアをスタートさせた)、あるいは選手の能力を最大限に引き出すという評判が魅力的な球団(レイズ)を選ぶ可能性もある」と様々な可能性についても言及した。 最後に佐々木が今季故障続きだったことを挙げ「最大の課題は耐久性」と指摘。その上で「佐々木がFAのフアン・ソト外野手と右腕のコービン・バーンズと並んで最も注目される選手となるオフシーズンに、ほんのわずかな値段で興味をそそる要素を加えた」と締めくくった。 また、ドジャースのお膝元「ESPNロサンゼルス」の公式インスタグラムは、早くもドジャースのユニホームを着た佐々木の合成画像を作成。「来年はドジャースのジャージを着た佐々木朗希が見られるかな?」と期待していた。