中絶の経験をオープンに語った4人のセレブたち
米国最高裁が1973年のロー対ウェイド判決を5-4で覆してから1年以上が経過した。でも、この問題は依然として社会的および政治的な議論の中心にある。 【写真】「子どもは持たない」と宣言した40人のセレブ、それぞれの理由と本音 2022年5月、サミュエル・アリート最高裁判事によって書かれた意見書の草案が漏洩し、最高裁が「中絶を合衆国憲法上の権利とする49年前の歴史的な判決を覆す構え」であることが判明した。この意見書は、妊娠15週目以降の中絶を禁止するミシシッピ州のドブス対ジャクソン女性健康機構事件に関するものだった。そして、実際にロー対ウェイド判決が覆ったのは、2022年6月24日のこと。 この草案が漏洩したとき、シンガーソングライターのフィービー・ブリジャーズは当時のツイッターで前年のツアー中に中絶したことを明かし、「そういうアクセスは万人にあってしかるべき」と述べたうえで中絶基金に関する記事へのリンクを貼った。 2022年9月15日にはモデルのクリッシー・テイゲンも、3度目の妊娠が母体の命を救うための中絶に終わったことを打ち明けた。『The Hollywood Reporter』誌によると、クリッシーは社会変革エージェンシーPropper Daley主催のイベント『A Day of Unreasonable Conversation』で「あれは紛れもない中絶だった」と語った。「生きられる可能性がまったくない赤ちゃんの代わりに、私の命を救うための中絶だった」 ロー対ウェイド判決が覆ってからというもの、中絶と望まぬ妊娠に関するスティグマを減らす目的で自分の経験をシェアする女性が増えている。多くの歌手、モデル、女優、ダンサー、トーク番組の司会者が名乗りを上げて、あのとき別の決断をしていたら、あるいは中絶という選択肢を与えられていなかったら、自分の人生がどうなっていたかを語り始めた。 米国最高裁はすでに判決を下してしまった。でも、こうした女性の経験談は後を絶たない。リサーチ会社Guttmacher Instituteの調べによると、女性の4人に1人は45歳までに中絶を経験する。 この記事では、自伝『The Woman In Me』の中でジャスティン・ティンバーレイクとの子どもを妊娠し、中絶したことを明かしたブリトニー・スピアーズを含む、4人のセレブたちの経験談をアメリカ版ウィメンズヘルスからみていこう。