春を呼ぶ「高野の火まつり」 和歌山、総本山金剛峯寺
霊場・高野山に春を呼ぶ「高野の火まつり」が3日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺前の広場で開かれた。護摩木をたき人々の招福と厄よけを祈願する荘厳な法会を、約1200人の参詣客らが見守った。 四方に竹を立て上空に縄を張り結界を示した会場に、山伏姿の僧侶ら約30人が入場。邪気が入らないよう、おのや刀、弓矢で清める儀式を行った後、高さ約1.7m、直径約3mの護摩壇に火を付けた。 読経が始まり、太鼓が鳴り響く中、白煙と炎を上げる護摩壇に山伏姿の僧侶が願い事の書かれた木札を次々と投入した。 僧侶の高井知弘さん(49)は「今年は能登半島地震の早期復興を祈りました」と話した。