米百貨店メイシーズ、2026年までに150店を閉鎖 業績低迷が続く
ジェフ・ジェネット(Jeff Gennette)=メイシーズ前会長兼最高経営責任者(CEO)の後任として、2月に就任したばかりのトニー・スプリング(Tony Spring)新CEOは、「今回の決定は、“大胆な新章”の幕開けを示すものだ。ポジショニングを根本から変えて成長を促し、よりよいカスタマーエクスペリエンスを提供し、メイシーズの価値を高めたい」と語った。
同社の24年1月期決算は、売上高が前期比5.5%減の230億9200万ドル(約3兆4638億円)で、営業利益は同77.9%減の3億8200万ドル(約573億円)、純利益は91.1%減の1億500万ドル(約157億円)だった。なお、これには今後3年間でクローズする150店に関連する費用9億5000万ドル(約1425億円)などを含む10億ドル(約1500億円)の減損費用が含まれており、調整後純利益は同22.7%減の9億7300万ドル(約1459億円)だった。
米国の景気は23年下半期にかけて持ち直し、年末のホリデー商戦も当初の予想より好調だったが、メイシーズの既存店売上高は直営店が同6.9%減、フランチャイズ店を含めても同6.0%減と不調だった。