「北前いも煮」など全国各地の芋煮を販売した元祖〝全国〟芋煮会＝中山町・最上川中山緑地

　芋煮会発祥の地をＰＲする「元祖“全国”芋煮会ｉｎ中山」が13日、中山町の最上川中山緑地で開かれた。棒だらが入った同町の「北前いも煮」をはじめ、全国8種類の芋煮が提供され、県内外からの来場者が食べ比べを楽しんだ。 　江戸期に最上川舟運の船頭たちが、町内の船着き場で棒だら入り芋煮を作って食べたのが芋煮会の始まりとされる。例年は元祖芋煮会としてイベントを開催してきたが、町制施行70周年を記念し「全国」の冠を付け、日本各地の芋煮を味わえる内容とした。 　町飲食店振興会が協力し、日本三大芋煮とうたう同町や島根県津和野町の芋煮、愛媛県大洲市のいもたきに加え、山形芋煮、庄内や仙台のみそ味など8種類を調理した。会場には食欲をそそる香りが広がり、用意した2400食は早々に完売した。家族で訪れた山形市宮町5丁目、弁護士土田文子さん（40）は「いろんな種類を食べられるのは楽しい」と満喫した様子だった。 　一般公募していた未来の芋煮レシピコンテストも行われ、来場者の試食による最終審査の結果、「体に優しい山形の夏－秋野菜芋煮」がグランプリに選ばれた。今後、町内で入賞作の提供を計画している。