特定秘密文書の法令違反、1件 政府、22年の報告書を決定
政府は16日の閣議で、2022年の特定秘密保護法の運用状況に関する国会への報告書を決定した。特定秘密文書の扱いを巡り1件の法令違反があったとして、内閣府独立公文書管理監が防衛省に是正を求めたことを盛り込んだ。 報告書によると、是正を求めた1件は、特定秘密ではない情報が記録された文書に「特定秘密」と表示していた。これとは別に、海上自衛隊の1等海佐=懲戒免職=が特定秘密をOBの元海将に漏らした問題に触れ「同様の事案を根絶するため一層適正な運用に努めるよう」要請した。 22年末時点で特定秘密に指定されているのは計702件。保有する行政文書は約61万点だった。