じつはクルマのシートは相当汚れている! 本革やファブリックなど生地別にわかりやすくクリーニング方法を伝授します
クルマのシートは驚くほど汚れている
いよいよ2024年も終わりです。年末と言えば、家の大掃除にやっきになる人も多いと思いますが、クルマの外装の洗車はもちろん、室内の大掃除も忘れてはいけません。というのも今年の夏は酷暑で、クルマをスタートさせ、冷房が効くまでは汗だくのままシートに座っていたことになります。よって、車内のあちこち……とくにシートは汗汚れにまみれていると考えていいと思います(酷暑じゃなかった一部地域のクルマは除く)。酷暑の有無を問わず、マメな室内クリーニングをさぼってきたクルマの室内は、かなり汚れていて当然です。そこで今回は、新年を迎える前に行いたい愛車の年末室内クリーニング方法を、シートクリーニングにフォーカスして伝授します。 【画像】本当はものすごく汚い! シートの「クリーニング方法」を見る(全13枚)
シートクリーニングは掃除機がけからスタート
クルマの室内クリーニングの基本は換気。晴れた湿度の低い日にドアなど開けられるところはすべて開け、風を通すことが第一だ。シートに染みついたニオイもある程度はやわらぐはずだ。シートクリーニングはまず、掃除機がけからスタート。とくに合わせ目、縫い目の部分、座面と背もたれの隙間は念入りに。その際、柔らかいブラシを使い、ブラッシングしながら掃除機でファブリックの奥、縫い目や合わせ目の奥に詰まったホコリや汚れを吸い取ると完璧だ。 ただし、レザーシートは掃除機のノズルを直接当てるとキズつきの原因になるため、ノズルの先端を少し浮かせて作業し、ホコリ、食べこぼしなどを吸い取ろう。もっとも、ノズルの先にブラシが付いている掃除機なら、それほど神経質にならなくてもOKだ。パンチングレザーの場合は、パンチング穴に詰まった汚れが想像以上に潜んでいるので、とくに念入りに。 2024年の夏の暑さでファブリックシートに染みついてしまった汗汚れは、布製シート専用のムース状のクリーナーを使うといい。白い泡をスプレーして、泡が汚れやニオイを吸着するのを待ち(汚れがひどい場合は白い泡が茶色くなることも)、水で絞ったタオルで拭き上げるだけ。汚れが落ちるだけでなく、洗剤臭の清潔感あるニオイも漂うはずだし、ムース状クリーナーは乾くのも早い。 そして意外と忘れがちなのが、髪の毛が直接触れるヘッドレスト。ここも頭皮、毛髪の汗やヘアケア用品でしっかり汚れているはず。とくに念入りにクリーニングしたい。布製シート専用のムース状のクリーナーには除菌効果のあるものもあり、一石二鳥のクリーニングが行える。