【韓国】現代自、シンガポールで新エネ共同研究
韓国の現代自動車グループは8日(現地時間)、シンガポールで開催された「韓国・シンガポールビジネスフォーラム」で、同国の南洋理工大学(NTU)と新エネルギー分野での協力に向けた業務提携を締結した。両者は水素エネルギーや次世代発電事業といった新エネルギー分野で同国に合った代替エネルギー源を開発するための共同研究を推進する。 具体的には、水素燃料電池車(FCV)を通じた環境対応モビリティーのエコシステム(生態系)構築と、資源循環型の水素による発電などが研究対象になる。生ごみやプラスチックから生産された資源循環型の水素エネルギーは、FCVの充電にも活用できる。 現代自グループにとってはシンガポールの優秀な人材との共同研究が、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現への契機となる一方で、シンガポールとしては再生可能エネルギー分野への突破口を開く機会となる見通しだ。 ■AIやロボティクス技術でも協力 現代自グループはまた、NTUおよび同国の科学技術研究庁(ASTAR)と研究所の設立に向けた契約を締結。研究所では人工知能(AI)やロボティクスといった製造技術を共同で研究する。