皇族確保へ与野党協議 2年ぶり再開、早期集約は不透明
衆参両院は17日、各党派代表者を衆院議長公邸に集め、皇室の課題に関する全体会議を開いた。政府の有識者会議が示した皇族数確保策の主要2案を中心に議論が進む見通し。自民党と立憲民主党は、皇族の身分付与の範囲などを巡る立場に溝があり、早期の見解集約は不透明だ。全体会議は22年1月以来で、約2年4カ月ぶりの与野党協議再開となった。 有識者会議は21年の報告書で(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分保持(2)養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰―の2案を軸とした。 自民は2案を評価する一方、立民は配偶者と子への皇族身分付与も併せて検討すべきだと主張。「女性宮家」の議論も急ぐよう訴える。