シリアに国連が事務次長派遣、暫定政権と人道支援で協議…グテレス氏「民間人保護の確約を歓迎」
【ニューヨーク=山本貴徳】国連のアントニオ・グテレス事務総長は16日、アサド政権が崩壊したシリアの首都ダマスカスにトム・フレッチャー事務次長を派遣し、旧反体制派が主導する暫定政権と人道支援について協議したことを明らかにした。
グテレス氏は声明で「暫定政府が人道支援の要員を含め、民間人の保護を確約したことを歓迎する」と述べた。支援物資の円滑な搬入、保険・教育を含む政府の取り組み継続、人道支援に関する対話で合意したことも歓迎するとした。
グテレス氏によると、フレッチャー氏は、旧反体制派を主導する「シャーム解放機構」(HTS)の指導者アブムハンマド・ジャウラニ氏(本名アフマド・アッシャラア氏)や暫定首相のムハンマド・バシル氏と会談した。