スタジオジブリ・鈴木敏夫「全て本物」 ジブリパーク新エリアオープンを前に魅力を語る
16日にオープンした愛知県長久手市のジブリパークの新エリア『魔女の谷』。オープンを前に、スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんが、新エリアの魅力を明かしました。 【画像】アカデミー賞・長編アニメ映画賞を受賞した『君たちはどう生きるか』 喜びを語ったスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサー 新エリア『魔女の谷』は、魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風のエリア。宮﨑駿監督の『魔女の宅急便』(1989年)や『ハウルの動く城』(2004年)、宮崎吾朗監督の『アーヤと魔女』(2021年)に登場する建物や街並みなどを巡ることができます。
報道陣の取材に応じた鈴木さんは、ジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗さんについて「彼が中学生のときから知っている。『三鷹の森ジブリ美術館』をやり、映画をやり、『ジブリパーク』をやる。(吾朗さんは)元は公園の仕事をやっていて、それがまたジブリパークで立体物を扱う。やっぱり彼の本領発揮なんだなと改めて思いました」と明かしました。
ジブリパークの新エリア『魔女の谷』を初めて見た鈴木さんは、「ハウルの城も含めて、これは魔女の世界。彼(吾朗さん)自身が作った『アーヤと魔女』や、『魔女の宅急便』などジブリを象徴するものを一つの形にしたんだな」と感想を明かしました。
そして、新エリアの魅力について「建物が全て本物なんですよね。本物っていうのは、本当の建物のこと。吾朗くんが手がけたものは全て本物の建物」と、建物の作り方のリアルさに感動したことを明かしました。
また、建物だけではなく、内装にもこだわりが。例えば、映画『ハウルの動く城』で主人公・ハウルがつかる浴室は、細部まで徹底再現されています。鈴木さんは「お風呂のお湯は毎日入れ替えている。誰とはいいませんけど、入った人がいるみたい」と、スタッフが試しに入って作品の世界観を確認したそうです。
また、宮崎吾朗監督が手がけた映画『アーヤと魔女』に登場する『魔女の家』については「自分の作った映画だから、細部に至るまで手の内が分かっている。やっぱり力が入っていましたね。非常に自由に伸び伸びと作っていた」と、忠実な再現に驚きを見せていました。