ヤマハ発動機、横浜にeバイク発信基地 6月6日ショールーム開設
ヤマハ発動機は6月6日、首都圏では初のショールーム「Yamaha E-Ride Base(ヤマハイーライドベース)」を横浜市西区みなとみらいにオープンする。スポーツ系電動アシスト自転車eバイクの展示や乗車体験などを通じ、若い世代の顧客層を掘り起こす企業ブランドの発信基地とする。 開設するのは、ヤマハなど5社が共同開発した複合施設「横浜シンフォステージ」内。約680平方メートルにスポーツ系のYPJシリーズをはじめとする電動アシスト自転車のほか、スクーターや車いすなどの電動モデルを並べる。大型スクリーンで製品の魅力などを伝えるシアターも設けた。eバイクの無料乗車体験のほか、週末には横浜の街を巡るツアーも実施する。 1993年に世界で初めて市販された電動アシスト自転車の初代PASは主に高齢者をターゲットにしていたが、園児の送り迎えや通勤・通学など多様なニーズを取り込んでモデル数が増加し、市場が拡大している。木下拓也執行役員クリエイティブ本部長は「近距離移動の手段として原付バイクに取って代わっている。世界市場は4兆円規模に広がった」と説明する。 一方、二輪車ユーザーの平均年齢は50代半ばと高齢化している。将来を見据え、企業として若者の認知度や訴求力を高める必要があると判断。ヤマハ発製品の体験の入り口として、レジャー志向のeバイクを中心にした体験型ショールーム開設を決めた。 市場ニーズを把握する場としても活用し、電動アシスト自転車の新技術開発につなげる。首都圏での技術者受け入れを狙って同じ建物に新設する研究開発拠点と連動し、人材確保に向けたPRにも活用する。木下本部長は「新しい交流、遊びの文化、製品が生まれる場にしたい」と語った。 ■ヤマハ 「体験型ショップ」同日オープン ヤマハはこのほど、横浜市に完成した大型複合施設「横浜シンフォステージ」内に設ける体験型ブランドショップ「ヤマハミュージック横浜みなとみらい」が、楽器の日の6月6日にオープンすると発表した。同ショップは大型LEDディスプレーを設置した「ミュージックキャンバス」や音楽イベントを楽しめるカフェ、楽器体験コーナーなどを備える。 子会社のピアノを展示する「ベーゼンドルファーショールーム」や、大人向けの音楽教室「ミュージックアベニュー横浜みなとみらい」も入る。
静岡新聞社