防御率1.75、1軍デビューはいつ?「調子良くなくても抑えるのは非凡」ソフトバンクのドラ1前田悠伍が「御前試合」で8回零封
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク4―0オリックス(5日、タマスタ筑後) ソフトバンクのドラフト1位ルーキー、前田悠伍投手(19)=大阪桐蔭高=が、小久保裕紀監督が視察した「御前試合」で快投を演じた。先発で自己最長の8回を5安打無失点。自己最多の112球で4勝目を挙げ「最初の頃よりは自分的にも(1軍に)近づいてきているのかなと思う」と口にした。 ■視察の小久保監督もうなるドラ1前田悠伍「非凡」な投球【動画】 球が浮きがちだった初回はボール先行の投球が続き、2死から連打を許したが、トーマスをスライダーで中飛に打ち取った。四球と安打で招いた2回無死一、二塁は野口智哉を空振り三振、堀柊那を二ゴロ併殺に仕留めてしのいだ。 「初回から真っすぐが高めに浮いていた。回を重ねるごとに修正しながらいった。高校の時からいいときばかりではないので。悪いなりに0点に抑えたら試合は負けないので、そういうところを意識した」 その言葉通りに尻上がりに安定感を増し、修正力の高さを見せた。3回も安打を許しながら無失点で切り抜けると、4回からは4イニング連続で三者凡退。8回は先頭打者を安打で出しながらも後続をきっちり断った。 小久保監督は「あんまり調子は良くなかったと思う。それでも抑えるのは非凡なもんがあるってことでしょう。悪いなりにも、ちゃんと自分の打ち取り方っていうか、そういうのがあるピッチャーやなとは思った」と評価した。 この日は最速143キロをマーク。ただ、目前だった初完封と初完投は惜しくも逃し「9回もいきたいと思っていたけど、球数が多くなってしまい、交代となってしまった。まだまだいける体力は残っていた」と悔しがった。 ウエスタン・リーグは10試合に登板して4勝1敗1セーブ、防御率1.75。高卒1年目とは思えない安定感を見せる左腕は「最初の頃に比べれば、バッターを抑えられるようにはなってきたし、まだまだ出力不足の部分はあるけど、その中でも抑えられるようになった」と進化を口にする。 2軍で揺るぎない結果を残し、今季中の1軍デビューも期待される。「常に1軍に上がるという意識はある。もっと自分の課題を埋めていけば勝負できるかなというところには来ているので、もっともっと貪欲にやっていけたらと思う」と意気込んだ。(浜口妙華) 【#OTTOホークスファーム情報】
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