商業施設の駐車場で車に戻ったら「ヘコミ」や「キズ」が…修理費は“自腹”で対応するしかないのでしょうか?
ショッピングモールやスーパーの駐車場などで当て逃げされた経験がある人もいるかもしれません。しかし一般道路ではなく商業施設の駐車場で当て逃げされた場合、どのように対処すべきか悩む人もいるでしょう。 本記事では、商業施設における「事故」に対処する方法を解説します。また解決すべきポイントである修理費に関しての役立つ情報もご紹介します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
自動車の「ヘコミ」や「キズ」を修理する場合の費用相場
ヘコミやキズなどの修理にかかる費用は、ダメージの程度や車の部位などによって変わります。ダメージが大きいほど修理費は高くなります。また樹脂系のバンパーよりも金属系のボディ部分の方が修理代が高くつくようです。おおまかな相場は以下の通りです。 ヘコミの修理相場 ・バンパー:1万円台~4万円台 ・ボディ:3万円台~7万円台 擦り傷の修理相場 ・バンパー:1万円台~3万円台 ・ボディ:1万円台~5万円台 これらの金額はあくまで相場であり、ダメージの範囲や修理内容によってはもっと高くなる可能性があります。ダメージがフレームにまで達していたり、複数の部位が傷ついていたりすれば、数十万円の費用がかかることもあるようです。
当て逃げされたときの対処法
万が一当て逃げの被害に遭った場合は、以下のステップで対処できます。 1.状況を把握・記録する 2.警察へ連絡する 3.保険会社へ連絡する それぞれのステップについて解説します。 ■1.状況を把握・記録する 状況をまとめて証拠を記録しておくと、関係機関へ説明するときに役立ちます。具体的には以下の対処ができます。 ・気づいたことをメモしておく ・写真や動画を撮って車のダメージを記録する ・ドライブレコーダーがついていれば映像を確認する ・近くに人がいる場合は当て逃げを目撃しなかったか聞き取る ・駐車場近くに防犯カメラがある場合、お店に頼んで確認してもらう 情報が正確で詳細だと、後々関係者と話すときに便利です。ドライブレコーダーについては、SDカードを内蔵しているタイプの場合、記録が上書きされないように、外部のメモリにデータを移すなどの対策をして、確実にデータを保存しましょう。 もし目撃情報やカメラの情報が残っていたら、ヘコミやキズをつけた人の手がかりとなる情報(ナンバーや車の色、運転手の特徴など)を記録できます。 ■2.警察へ連絡する ヘコミやキズの被害を記録したら、警察に届け出をしましょう。道路交通法第72条によると、道路で交通事故があったときは最寄りの警察署に事故の報告をする義務があります。 「道路」と聞くと、一般的に公道がイメージされるかもしれません。しかし同法第2条によると「道路」には「一般交通の用に供するその他の場所」も含まれており、裁判所によれば、それには不特定多数の人や車が自由に行き交う場所も該当すると解釈した判例があります。 警察に報告することで、事故証明書を発行してもらえる可能性があります。事故証明書は保険金請求時に必要とされることがあるため、警察への報告は忘れないようにしましょう。 ■3.保険会社へ連絡する 保険会社にも連絡しましょう。「車両保険」に加入していると、当て逃げ被害による修理費用が補償されることがあります。 自身が加入している保険が該当するか分からないという場合も、念のため連絡を取り、補償適用の有無を確認しましょう。また記録した当て逃げの情報を大事に保管するとともに、補償を受けるために必要な書類や手続きについて確認します。 注意点として、補償を受けることで等級が下がって翌年の保険料が高くなる可能性も考えられます。そのため保険を使うか判断する際は、修理費用と補償額、今後の保険料について総合的に考える必要があるでしょう。