ダイヤモンドバックス・ロブロ監督（カメラ・村山　みち通信員）

◆米大リーグ　ドジャース―ダイヤモンドバックス（４日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） 　ドジャース・大谷翔平投手（２９）が４日（日本時間５日午前１０時１０分開始予定）、本拠地・ダイヤモンドバックス戦のスタメンに「１番・指名打者」で名を連ねた。２試合ぶりの２８号本塁打に期待がかかる。 　前日３日（同４日）には、ファン投票で４年連続４度目となるオールスターのスタメン出場が決まった大谷。これまで３度のオールスターでは１、１、２番に座って、通算６打席で２２年の１打席目にカーショー（ドジャース）から放った１安打のみしか打てていない。 　この日の試合前、オールスターでナ・リーグの指揮を執るダイヤモンドバックスのロブロ監督が取材に応じて「ナショナルリーグの監督をするのはとても名誉なことだから、（打順は）いろいろ考えてみたよ」と説明し、大谷の打順について「彼はたぶん１番か２番か３番に入ると思う。彼は初回でその試合にインパクトを与えるだろう」と話していたが、１番にはダイヤモンドバックスのマルテを起用する考えを示し、大谷は２、３番で起用される可能性が高くなった。 　大谷は今季、開幕からベッツ、フリーマンに挟まれた２番で出場してきたが、ベッツ離脱後は１番に定着し、３本の先頭打者本塁打を放つなど存在感を示している。 　マルテは３０歳の二塁手。今季、１番で３９試合、２番で３４試合、３番で７試合に先発出場。１番では９本塁打、２３打点、打率３割６分の好成績を残している。 　◆大谷のこれまでのオールスター 　▽２１年（デンバー）　投手は選手間投票５位、ＤＨはファン投票で選出され、史上初の二刀流出場。球宴前日の本塁打競争には日本人初出場も初戦敗退。「１番・投手、ＤＨ」で先発し、１回無安打無失点で勝利投手になったが、打者ではシャーザーの前に二ゴロ、バーンズの前に一ゴロの２打数無安打。 　▽２２年（ロサンゼルス）　投手はＭＬＢ機構推薦、ＤＨはファン投票で選出。投手の登板、本塁打競争の出場は体力面などを考慮して回避したが、「１番・ＤＨ」で先発。「Ｆｉｒｓｔ　ｐｉｔｃｈ，　Ｆｕｌｌ　ｓｗｉｎｇ，」（初球をフルスイングする）と宣言して打席に入り、カーショーの初球を中前安打もけん制死。２打席目はマスグローブから四球を選んだ。 　▽２３年（シアトル）　初めて１次投票でリーグトップの得票で、最終投票に進まず出場決定。先発投手でも選手間投票５位で選出された。右手中指の爪とマメの状態を考慮して投手の登板と本塁打競争は回避し、試合では打者のみの出場。「Ｃｏｍｅ！　ｔｏ！　Ｓｅａｔｔｌｅ！」（シアトルに来て！）の大合唱の中、１打席目はゲーレンの前に空振り三振を喫し、２打席目は元同僚のカッブとの対戦では四球だった。