シェフラーがマスターズ優勝 LIV組を抑え2度目のグリーンジャケットで「世界最強」を再証明
【マスターズ】最終日 混戦の最終日を制したのは「世界最強」だった。 2日目まで強風が吹き荒れた今大会はスコアが伸びず、混戦となった最終日。逃げるS・シェフラー(27)を追いかけるC・モリカワ(27)、L・アベルグ(24)、M・ホーマ(33)といったライバルたちは11番からのアーメンコーナーで次々に脱落。5度目の出場となったシェフラーが68をマーク。通算11アンダーで2位のアベルグに4打差をつけて、2年ぶり2度目のグリーンジャケットを手にした。 【顔を見る】試合ガタ減り、選手クーデター未遂…“不毛の8年”で晩節汚した青木功JGTO元会長 世界ランキングトップで、マスターズ前の直近3試合は2連勝に2位タイ。今季トップ10入り7回の「絶好調男」は大会前、優勝候補の筆頭だった。だが、昨年覇者のJ・ラーム(29)やB・ケプカ(33)、D・ジョンソン(39)らメジャーで複数回勝っている強者が新興ツアーのLIVゴルフへ移籍したため米ツアーはレベルダウン。世界ランキング1位の価値も下落したという声もある中、「打倒シェフラー」に目の色変えるLIV組に「世界最強」の実力を見せつけた。 191センチ、91キロの巨体から持ち球のフェードボールだけでなく、ストレート、ドロー、高低を打ち分け、課題だったパッティングも向上。今回の優勝で「シェフラー時代の到来」に疑問を呈する声を完全に封じたといえる。 大爆発が期待された松山英樹(32)はスコアを2つ落とし、通算7オーバー38位だった。 ◇ ◇ ◇ 見ごたえのあったマスターズとは対照的なのが、迷走を続ける国内男子ツアーだ。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。そんな事態を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。