AI翻訳マンガ「言語の壁」取り払い世界へ 翻訳家からは雇用奪うと懸念も【WBSクロス】
翻訳家からは懸念の声も
ただ、急速な変化に懸念の声もあります。 漫画の海外展開のあり方を変えつつあるAI翻訳技術。それに対し懸念を表明したのは、およそ800人の翻訳家が登録している日本翻訳者協会です。AIの利用は翻訳家の雇用を奪うと主張。 「AI翻訳を見すぎると自分の言葉もAIっぽくなったり、AIに使われる側になってしまう懸念は非常に多くある」(日本翻訳者協会の上村魁副理事長) 微妙なニュアンスが伝わらないなど、翻訳された作品の品質低下につながるといいます。 現在ごく一部の漫画作品にAI翻訳を活用している集英社。「MANGA Plus by SHUEISHA」という海外向けのオンライン配信サービスを展開しています。翻訳にAIを活用することをどう捉えているのでしょうか? 「AIがまだまだ至らないと感じる部分はたくさんあるが『MANGA Plus by SHUEISHA』では日本と同時に最新話を公開している。よって翻訳をするための時間が非常に限られている。翻訳者が作業工程の一部にAIを使うことで、効率的に少し時間を短縮して高いクオリティーの翻訳ができる手助けとなる。そういったことはあり得ると考えている」(「集英社」少年ジャンプ+副編集長の籾山悠太さん) ※ワールドビジネスサテライト