若者にまん延する大麻…「そんな悪いものじゃない」 “マトリ”に密着取材 覚醒剤へのゲートウェイ
■押収した大麻は車2台分 部屋の外にもにおいが…
2023年、福岡県警の大麻による検挙者は、過去最多の478人。その8割を占めたのは、20代以下の若者だ。 麻薬取締官 「今回の事案は福岡市内に住む40代の男が、自宅とは別の場所でマンションを借りて、そのマンション一部屋で大麻を栽培しているという」 「大麻のにおいが部屋の外に漏れている状況なので、相当な規模で栽培しているものと思われます」 この日、マトリが着手した大麻事件。家宅捜索に入った部屋からは、車2台分にもなる大量の大麻が押収された。大麻は、闇で流通し続けている。
麻薬取締官 「年明けに同じやつを逮捕したときに大麻の栽培をしていたけど、覚醒剤も持っていたんですよね」 「大麻が“ゲートウェイ”みたいな形になっているなと思いましたけどね」 “ゲートウェイドラッグ”と言われる大麻。大麻という入り口に足を踏み入れると、さらに作用の強い覚醒剤などにエスカレートする可能性があるという。
■規制対象外 由来成分の入ったオイルも…
一方、街では「CBD」と呼ばれる大麻由来の成分が入ったオイルなどが、コーヒーやスイーツに混ぜ、提供されていた。幻覚作用など、有害な大麻成分とは別のもので、大麻取締法の規制対象ではない。(※輸入には厚労省の確認が必要) Healthy TOKYO マイケル・ボブロブCEO 「ビーガンフード(植物性食品)とCBDを扱っているから、健康意識が高い方が多いです」
店のスタッフは「プリン食べるみたいにお召し上がりいただいていいんですけど、飲み込まないで、30秒から1分くらい口のなかに(含むようなかたちで)」と説明していた。 すると店の女性客は味について、「抵抗なかった」と話した。「CBD オイルはよく眠れる」と聞いたのだという。 来店した女性客 「日本はもともと麻文化でもあるので、なじみがないわけではないかなと思ったのもあります」 「逆にミンザイ(睡眠導入剤)の方が抵抗感があります、自然な方がいいかな」