江原啓之「相手は自分自身を映す鏡」「相手を見て自分自身を見つめる」
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。 今回の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。 【写真を見る】パートナーの奥迫協子(右)、パーソナリティの江原啓之(左)
<リスナーからの相談>
先日、20代半ばのスタッフが正社員として入社しました。入社して2週間が経ちますが、仕事の合間に会社のパソコンでプライベートのチャットを開き、頻繁に誰かとやり取りをおこなっています。私が席の周りに立つと、画面を切り替え、仕事をしているフリをするという行動が見られるようになりました。 また、すぐできるような簡単な仕事でも、提出期限を少し過ぎて提出してきます。時間ができたらひたすら仕事をさぼるのかどうか今は観察をしておりますが、今後、チャットをずっとしているようであれば、注意をしようと思っております。もし、江原さんや協子さんにこのような部下がいた場合、どのようにご対応されますか? ご教示いただければ幸いです。
<江原からの回答>
江原:こういうことはよくあると思うんですが、協子さんの場合はどうですか? 奥迫:相談者さん自身が、お仕事を楽しんでいらっしゃるかな? と思いました。やっぱり、先輩たちが楽しそうに仕事をしている姿を見せると、「この仕事って楽しいのかな?」と思ってもらえるのではないでしょうか。新入社員からすれば、そういう姿が一番重要なことのような気がします。新入社員でなければ分からないこともあると思うんです。「私たちは慣れちゃっていて分からないけれど、お客さんから見て、これは喜んでもらえるかな?」と聞いてあげて、自分の意見が取り入れられる経験をすれば、やりがいを持ってもらえるのではないでしょうか? まずは自分自身が楽しんで仕事をするほうに注力したいなと、私は思いました。 江原:協子さんのおっしゃる通りだと思いますよ。ただ、メールに「期限が過ぎてから仕事の成果物を提出する」と書いてありましたよね。これを読んで、そういうことができてしまう職場なんだ……と思ってしまいました。暇なのか、全体的に士気が高くないのかもしれません。 「今日の成果はこうだった!」と喜び合える環境で仕事が楽しかったり、全体の士気が高かったりすれば、チャットなどに目移りしないと思うんです。相手は自分自身を映す鏡です。自分の周りの出来事って、意外と自分を映し出しているんです。だから相手を責めるのではなく、相手を見て自分自身を見つめる。 もしかすると相談者さん自身も、お仕事を楽しんでいないのではないでしょうか? 業種にもよると思いますが、みんなが同じ方向を見ていないと職場って楽しくないですよね。私自身の会社は小さいけれど、「頑張ろう!」というときは頑張りつつ、時々は楽しんだり緩ませたりします。「今日は楽しみましょう!」と「ここは頑張ろうね!」を使い分けると、やっぱり士気が高まるわけです。 奥迫:日頃のコミュニケーションが大事ですよね。「何のためにやるのか?」を、みんなでディスカッションしながら、フォーカスをみんな同じ場所に持っていくと、やりがいを持てますもんね。そうすれば、パソコンでプライベートのチャットなんてやっている場合じゃなくなると思います。 江原:相談者さんもお仕事をしていて、「自分もそういうところがあるな……」ということはあると思います。だけどやっぱり、職場はただ仕事をこなすだけでなく、自分たち自身で楽しいものにしていかないと、つまらないことになってしまう。不満な出来事も自分の問題点を映し出してくれるので、それで改善へ向かっていけると思うんです。そのように頑張っていただきたいです。
●江原啓之 今夜の格言
「すべては自分自身を映す鏡です」