<森田成一×杉山紀彰>「BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-」インタビュー(1) 20年たっても変わらない「BLEACH」らしいチームワーク
杉山さん 先生が原作を補完する形で、原作では意図的に省いたところが、アニメでは新しいシーンとして補完されています。一護たちメインキャラクターたちだけではなく、各キャラクターが丁寧に描かれています。魅力的なキャラクターたちが掘り下げられているのは、作品のファンとしてもうれしかったです。登場頻度が高くなかったキャラクターにもう一度光が当たっているのもすてきなポイントです。
--第2クールは石田雨竜が裏切った形となったことも話題になりました。杉山さんはどのように演じようとした?
杉山さん 僕は前後の関係、雨竜の思いが分かっていますが、原作を読んでいない方は何で?となるかもしれません。初めて原作を読んだ際の読後感が、アニメを見た時にも感じるような演出になっていて、悩んでいたり、葛藤したりするようなニュアンスをお芝居に入れていましたが、テストの段階で「気持ちがうっすら透けて見えてしまうので、なぜそうなったのか全く分からないようなニュアンスで」というディレクションをいただきました。
◇久しぶりの食事会に感動
--第3クールの収録の様子は?
森田さん 僕は杉山君とほとんど一緒に収録していないんです。雨竜と一護が絡むシーンが少ないですし、会ったのは2回くらいだった?
杉山さん そうですね。分散収録でしたしね。
森田さん 会った時に、一緒にご飯に行ったんです。昔、「BLEACH」の収録の後、ご飯に行くことが多かったので、久しぶりにそれができて、感動しました。由貴ちゃん(井上織姫役の松岡由貴さん)と久しぶりに3人でご飯に行けてうれしかったし、懐かしかったです。現場では織姫、夜一さん、チャド、岩鷲が一緒になることがあって、夜一さん役のゆきのさつきさんと由貴ちゃんが僕にちょっかいを出すんです。昔からやられていたのですが、それが復活して。台本を置いて、トイレに行って、帰ってきたら、イタズラ書きされていて、懐かしい……となって(笑い)。格好いいせりふの下に、ハートマークが書いてあったりして、困っちゃいますよね(笑い)。