NY市場サマリー(12日)S&P・ナスダック最高値、ドル下落・利回り低下
<為替> 5月の消費者物価指数(CPI)上昇率が予想を下回ったことを受けてドルが下落した。しかしその後、米連邦準備理事会(FRB)当局者による最新の金利・経済見通しで年内利下げが1回にとどまるとの見方が示され、下げ幅を縮小した。 米労働省が発表した5月のCPIは前年比3.3%上昇。エコノミストは前月と同じ3.4%上昇と予想していた。 終盤の取引で、ドル指数は0.5%安の104.73。前日は105.46と4週間ぶりの高値を付けていた。 一方、ユーロは0.63%高の1.0807ドル。前日は5月2日以来の安値となる1.07195ドルまで下落した。 ドルは対円では0.17%安の156.8円。日銀が今週開く金融政策決定会合では、国債買い入れ減額について明確な方針が示されるかに注目が集まる。 NY外為市場:[USD/J] <債券> 米債利回りが低下した。市場予想を下回る米消費者物価指数(CPI)を受け、米連邦準備理事会(FRB)が今後数カ月以内に利下げを実施するとの観測が高まった。 一方、FRBが11─12日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%に据え置いた。また最新の金利・経済見通しでは年内に1回の0.25%ポイントの利下げ実施が想定され、利下げ着手は12月になる可能性が示された。 これを受け米債利回りは低下幅をやや縮小した。 指標10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)低下の4.322%。一時4.25%と4月1日以来の低水準を付けた。 30年債利回りは5.8bp低下の4.477%。 米金融・債券市場:[US/BJ] <株式> S&P総合500種とナスダック総合が3日連続で終値での最高値を更新した。朝方発表された米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことが材料視された。 ただ午後に入り、米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表された経済見通しで、年内の利下げが1回のみと予想されたことを受け、日中高値からは下げて取引を終えた。 前日の引け後に決算を発表したソフトウエア大手オラクルは13.3%急伸。2025年度の売上高が2桁成長するとの見通しが好感された。 前日に大きく上昇したアップルは続伸し2.9%高で終了。時価総額が一時、マイクロソフトを超えて短時間ながら世界首位の座を取り戻した。 米国株式市場:[.NJP] <金先物> 米インフレ指標の下振れを好感した買いが入り、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比28.20ドル(1.21%)高の1オンス=2354.80ドル。 NY貴金属:[GOL/XJ] <米原油先物> ドル下落に伴う割安感や緊張が続く中東情勢を材料に買われ、3営業日続伸した。米 国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.60ドル (0.77%)高の1バレル=78.50ドル。8月物は0.60ドル高の78.15ド ルだった。 NYMEXエネルギー:[CR/USJ] ドル/円 NY終値 156.71/156.73 始値 157.31 高値 157.39 安値 155.73 ユーロ/ドル NY終値 1.0807/1.0811 始値 1.0758 高値 1.0852 安値 1.0758 米東部時間 30年債(指標銘柄) 17時05分 102*12.50 4.4790% 前営業日終値 101*15.00 4.5350% 10年債(指標銘柄) 17時05分 100*14.50 4.3180% 前営業日終値 99*25.00 4.4020% 5年債(指標銘柄) 17時04分 100*25.50 4.3196% 前営業日終値 100*11.50 4.4180% 2年債(指標銘柄) 17時05分 100*07.00 4.7560% 前営業日終値 100*02.38 4.8340% 終値 前日比 % ダウ工業株30種 38712.21 -35.21 -0.09 前営業日終値 38747.42 ナスダック総合 17608.44 +264.89 +1.53 前営業日終値 17343.55 S&P総合500種 5421.03 +45.71 +0.85 前営業日終値 5375.32 COMEX金 8月限 2354.8 +28.2 前営業日終値 2326.6 COMEX銀 7月限 3026.7 +103.6 前営業日終値 2923.1 北海ブレント 8月限 82.60 +0.68 前営業日終値 81.92 米WTI先物 7月限 78.50 +0.60 前営業日終値 77.90 CRB商品指数 295.1369 +2.3906 前営業日終値 292.7463