「昼職」の女性をマッチングアプリで「彼女」に→来店初日に消費者金融で借金…「払うまで帰られへんで」悪質ホストクラブ「一撃講習」と題したマニュアルも
また、マニュアルには「証拠は絶対に残さない」との記述もあり、消費者金融では、防犯カメラに映らないよう女性に1人で入らせるようにしていたという。
府警にはこの店に関する同様の被害相談が複数寄せられているという。
新手口、水面下で広がる
ホストクラブでは、女性を何度も店に通わせるうちに、ホストと「疑似恋愛」の関係にさせて多額の料金を支払わせる手口が主流だ。
料金を支払えず、店やホストへの売掛金の返済のために売春させられるケースが社会問題となり、警察が取り締まりを強化。店の自主規制が進む中、売掛金の代わりに消費者金融で借りさせる手口が水面下で広がっている可能性がある。
実際、SNS上には<売掛金が禁止になっても消費者金融で借りさせて売り上げを上げてるホストがいる><最近のホストは昼職の子を消費者金融に走らせている>との投稿が散見される。
警察庁は今年7月、「悪質ホストクラブ対策検討会」を設置。10月に公表された中間報告では、恋愛感情に乗じた悪質請求が問題視され、マッチングアプリが来店のきっかけになっているとも指摘された。検討会は風営法の改正も含め、規制のあり方を議論している。
悪質ホストの被害者らを支援するNPO法人「ぱっぷす」(東京)の金尻カズナ理事長は「ホストクラブに厳しい目が向けられる中、稼ぐために様々な手口が広がっている可能性がある。マッチングアプリで近づいてくるホストは全て営業だと考え、警戒した方がいい。トラブルに巻き込まれそうになったら何とかその場から逃げ、すぐに警察などに相談してほしい」と話している。