藤井聡太七冠「叡王」奪還へ 新将棋会館誕生で盛り上がる! 東京・千駄ケ谷を探訪
将棋の藤井聡太七冠が唯一失ったタイトル「叡王」の奪還に向けた戦いが8日に始まりました。対局場所は去年誕生した新しい将棋会館。千駄ケ谷の町はさらに盛り上がりを見せています。 【画像】藤井七冠“勝負飯”の数々
■「将棋の町」20年以上見つめ続ける
藤井七冠が8日に叡王戦の本戦トーナメント1回戦に登場。藤井七冠にとっては去年9月に完成した新たな将棋会館で初めての公式戦だったが、111手で勝利し、2回戦に駒を進めた。 藤井七冠 「一局通して、集中して指すことはできたかなと思います。(叡王)挑戦を意識する段階ではないかなと思っているので、一局一局頑張っていきたい」 新しい将棋会館の歴史が幕を開け、盛り上がりを見せる東京・千駄ケ谷。 この町は1976年に建てられた旧将棋会館を中心に、今なお多くの場所が棋士や将棋ファンに親しまれているという。 番組は、そんな将棋の町の歩みを20年以上見つめ続けてきた人物を取材した。 千駄ケ谷大通り商店街振興組合の理事長を務め、町づくりにも携わる岡崎千治さんに町を案内してもらった。 岡崎理事長 「後ろに見えているコーヒー屋さんでは、コーヒー好きな棋士さんたちがここで対談をしたり、将棋連盟とオリジナルブレンドを売ってみたりとか、そういったことも町のお店と連携したりしています」 早速「将棋の町」ならではの場所があった。そして、こんな新しい聖地もある。 岡崎理事長 「将棋飯、将棋スイーツを提供するお店です」 将棋会館への出前を行っているカフェ「レティエ」。2021年に当時三冠だった藤井七冠が木村一基九段と対局した際の夕食「海老グラタン(大盛)」は、この店のものだった。現在も連日多くのお客が訪れる人気の海老グラタンを試食すると…。 駒見直音アナウンサー 「運ばれてきた瞬間からチーズのいい香りがします。ホワイトソースに海老のうまみが溶け込んでいます。すごく口あたりなめらかです。エビも肉厚でしっかり弾力があります。食べるだけでパワーがみなぎってきますね」 さらに、将棋の駒をかたどったクッキーを作るなどし、将棋界を盛り上げているという。 レティエ 青木ひろ美店長 「昔は将棋会館目的でそこに来て、グッズを買って帰る人が多かったと思うんですけど、将棋飯が取り上げられることで、(将棋)ファンとお店とのつながりが増えたのかなと思います」