M-1準優勝バッテリィズ、エースを支える「寺家」は一体何者?
■ 「『M-1』はエースで笑ってもらいたい」
年末の特番でお笑い番組への出演が激増したお笑いコンビ・バッテリィズ(エース・寺家(じけ))。「令和の時代に『アホ漫才』をうまく蘇らせた」と『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ)の準優勝で、真っ直ぐでピュアなエースが一躍愛されキャラに。それに対し、真顔で感情が読めない寺家・・・「じゃない方芸人」ととらえるかもしれないが、役割に徹した彼こそが立役者だ。 【動画】エースが投げる!2人のYouTubeより、奪三振集 トップバッター2連覇を果たした令和ロマンと肩を並べるほど、同大会で強烈な印象を残した2人。放送前の順位予想では10組中10位と、全国的には無名とも近いコンビが大健闘。明るくて真っ直ぐな男・エースの発言に対し困惑する寺家、圧巻のしゃべくり漫才を見せつけた。 SNSでは「単なるアホの直球で笑える」などエースへのコメントが相次いだが、今回の審査員評では若林正恭(オードリー)が「寺家さんの漫才のリズムをキープする腕も確か」、柴田英嗣(アンタッチャブル)「構成も良くてツッコミもリズムをとって邪魔しないっていうところが素晴らしい」といった声も挙がり、寺家の実力も光った漫才でもあった。
バッテリィズのネタを書いているのは寺家。今後は寺家がいわゆる「じゃない方」と言われるかもしれないが、過去のインタビューでは「『M-1』ではエースのところできっちり笑ってもらいたいので、僕の方に武器があると思われないように。あえてツッコミを入れないようにという意識でやっています」と、あくまでも「エースで笑ってもらいたい」との思いを明かしていた。今回の反響は寺家の狙い通りだったのではないか。 準優勝翌日のインタビューでは「自分たちがおもしろいと思ってたことを、M-1で証明できたと思いました。10番人気でしたけど(笑)、自信だけはありました」と明かした寺家。「ヤーレンズさんに(2位が)明日からだんだん悔しくなってくるで、って言われたんですけど・・・。今は昨日の861点が、自分のこだわった漫才に点がついたことがうれしすぎて」と笑顔を見せていた。