お宅は大丈夫?ハザードマップ、築年数などの再確認を!自然災害は「想定」をもとに対策しよう
1月1日に起こった「2024年能登半島地震」で、災害時への備えを改めて意識した人も多いはず。地震は突然起こるからこそ、今日から何ができるのでしょうか? 【画像9枚】いざ、というときに「想定しておきたいこと」を画像で一気見!「土地」「家」「部屋」と3つでの防災どうする? そこで、家づくりのプロフェッショナルであり防災にも詳しい、『旭化成ホームズ』のくらしノベーション研究所、一級建築士・山田恭司さんのもとへ。地震や風水害などの災害に備えて、大事なこととは?
災害時の「レジリエンス」が大事です
「レジリエンス」とは「抵抗力」や「回復力」のこと。つまり「起こりうる不測の事態に対応できる力」を指します。 「慌てず対応し、被災時も健やかに。そして、1日でも早く日常を取り戻せるように、災害時のレジリエンスを高めることが大事です」(以下「」内、旭化成ホームズ・山田恭司さん) 「レジリエンスを高めるカギは3つ。『防災』『減災』『復旧』です。『防災』は、災害が起こる前にやっておきたいこと。『減災』は発生前と発生時、そして発生後のそれぞれで出来ることがあります。そして『復旧』は、発生後に困らないために大切です。 今すぐできることとして、家を建てるときにも有効な、『防災』から始めましょう」
防災は災害の「想定」から始める
防災にはさまざまな方法がありますが、大事なのは“対策”からではなく“想定”から始めること。過去の震災を教訓にするために、まずはどのような場所で、何が起こったのかを正しく知ります。そして、自分たちの住んでいる場所で地震が起きたら?と“想定”してから“対策”をします。 「気象庁震度データベースによると、2024年能登半島地震では、発生から6日間で震度5以上の地震が16回も起こったそうです。繰り返しの大きな揺れ、そして能登半島は古い木造の建物が相当数あり、建物被害が少なくありませんでした。また、地盤が崩れる、液状化で沈む。輪島では火災被害。避難所ではエコノミークラス症候群や、感染症、寒さのリスクなどもありましたね。このような実際の被害から想定できることを、ご自身の地域に当てはめていきます」 こうした想定による対策が、「減災」と「復旧」の早さにもつながるのだとか。