『BPL S4 IIDX』最終決戦レポート 音楽ゲームのフラッグシップが魅せた「eスポーツ×音楽」の最前線
コナミアミューズメント社による音楽ゲーム『beatmania IIDX』を題材としたeスポーツリーグの最終決戦が、10月5日に品川インターシティホールで行われた。 【画像】4チームが熱戦披露! 『beatmania IIDX』プロリーグ『BPL S4 IIDX』最終決戦の様子 これは同社の運営する音楽ゲームのプロリーグ『BEMANI PRO LEAGUE』(BPL)と、EMP社が主催するライブイベント『EXIT TUNES DANCE PARTY』(EDP)による合同イベント『BEMANI PRO LEAGUE SEASON 4 beatmania IIDX ファイナル × EDP 2024』の一環として行われたものだ。 コナミアミューズメントは今年、音楽ゲームブランドBEMANIの旗艦タイトルである『beatmania IIDX』プロリーグの最新シーズンを開催。本イベントでは、レギュラーステージを勝ち抜いた4チームにより、セミファイナル(準決勝戦)~ファイナル(決勝戦)の計3試合にわたる熱戦がトーナメント形式で繰り広げられた。そして最終的に、株式会社山崎屋が運営するレジャーランドが全7チームの頂点に立った。 本記事では各試合で繰り広げられた熱戦について、その背景や会場現地の雰囲気を含めて詳細にレポートしたい。なお、これらの試合の様子は10月29日のYouTube放映以降、オンラインで視聴可能となっている。未体験の方は、音楽ゲームを題材としたeスポーツの歴史に残るこの一戦をぜひご鑑賞頂きたい。 ■セミファイナル第1試合 レジャーランド vs TAITO STATION Tradz 「勝負は時の運。されど今日だけは運命に抗いたい」 森一丁の口上を受けて激闘の幕を切って落としたのは、レギュラーステージでは6試合中5勝1分0敗という圧倒の成績でチーム1位通過を果たしたレジャーランドと、前回SEASON 3ではセミファイナルまで駒を進めながらも僅差での惜敗に涙を飲んだTAITO STATION Tradzの対戦だ。 セミファイナルはチームメンバー全員が各1回出場する4マッチ形式。1st matchはNUCHIO(ぬちお)選手とKENTAN(けんたん)選手。それぞれ古巣から移籍を果たし、今シーズンは新天地で役割を担ってきた2人である。試合前からファンの熱気が立ち込めていた会場へ、プレー開始を控えた数秒間の静寂が訪れ、そしてユニゾンする1バスの打鍵音が熱戦の火蓋を切った。 かつて2000年にリリースされたPaula Terry歌唱による「L'amour et la liberte」(NAOKI underground)と、2024年の新曲「電子になりたい」(BEMANI Sound Team "HuΣeR")という、タイトルの四半世紀を感じさせる2曲による対決。しばしば会場からどよめきが生じる激しい連戦を経て、ドラフト4巡目という素性を超えた高い実力を発揮したNUCHIO選手が2勝を獲得した。 2nd matchはDINASO(だいなそー)選手とKUREI(くれい)選手。かつての伝説の幕開けとなった『BPL2021』以来、『BPL IIDX』の4年史を戦い抜いてきた歴戦の勇者たちだ。 レジャーランドが選曲したCHARGEテーマの定番曲である「Golden Palms」(Dirty Androids)がストラテジーカードの憂き目に合うも、代替として自動選曲された「流桜ノ門」(tokiwa)を、DINASO選手が一発勝負にして自己ベストとなる脅威の6個落ちで勝利。そのまま相手の選曲である「The Best of Both Worlds」(☆Taku Takahashi (m-flo, block.fm))までも、その鋭い牙で喰いちぎってみせた。 互いにストラテジー権を消費し、互いの選曲での真っ向勝負となった次なるマッチは、DON*(どん)選手と8$.(はちしゃく)選手。かつてレギュラーステージ第11試合では8$.選手がGiGOのエースであるCORI-選手との対決に採用した武器曲「Overload Frontier」(DJ Shimamura)を、この試合ではなんとDON*選手側があえて選曲。 この日は特別解説として参加したCORI-(かりばー)選手(GiGO)も「この曲の苦しさならいくらでも解説できます」と太鼓判を押す「Overload Frontier」、そして8$.選手の選曲による「ラクエン」(Chonan Chiharu)の2曲によるテクニカルな対戦を、DON*選手はその力でねじ伏せて2連勝。SEASON 4をリードしてきたレジャーランドが、1st matchから累計6タテという圧倒的な実力を魅せ、大将戦を待つことなくチームの勝利を決してみせた。 第1試合を締める大将戦に出場したのは、『BPL』の橋頭堡たる伝説の企画『BPL ZERO』以来全てのシーズンに参加し、出場を重ねるごとにチームの大黒柱としての存在感を増してきたレジャーランドの若き英雄G*(じー)選手。そして韓国出身で無類の強さを誇るTAITO STATION TradzのKKM*(けーけーえむ)選手だ。 ここでは「華蝶風雪」(白虎)に「Secrets」(good-cool ft. CHiCO)と、いずれも00年代のシリーズ作品が初出のクラシカルな楽曲のレジェンダリア譜面対決。KKM*選手は、1曲目をスコアグラフが天を突くMAX-12という異常極まりない点数で引き離すと、続く最終曲もスクラッチのテクニックを巧みに駆使し、1000コンボ時点で5点落ちというパフォーマンス。これまでのフラストレーションを晴らすかのように、THE BREAKERという異名の通り全てを「破壊」してみせた。 終わってみればポイント数は24対12と、ダブルスコアを付けてのレジャーランドの勝利。チームの総合力が個の力を打ち破る、まさに今シーズンのレジャーランドの強さを象徴するような一幕となった。 ■セミファイナル第2試合 APINA VRAMeS vs GAME PANIC セミファイナル第2試合を控えた練習時間、Xでは「BPLファイナル」がトレンド入り。第2試合はシーズンの2位と3位を僅差で分け合ったAPINA VRAMeSとGAME PANICのバトル。ますます熱を帯びてゆく品川インターシティホールで繰り広げられた1st matchは、NAGACH(ながちゃん)選手とFRIP選手という、職人気質と剽軽さを併せ持つ2人による真っ向勝負だ。 1曲目の「Mind Mapping」(Ryu☆)は、同時押しが特徴のCHORDテーマを象徴するかのような難譜面。1つ黄ばむ(リズムをわずかに外し、通常GREAT判定を出してしまうことを意味する)だけで実に2~3点差が発生し命取りとなる心臓勝負をNAGACH選手が制する。 続くLOVELY BUCHIAGE POPの名曲「MAX LOVE」(DJ YOSHITAKA)をテーマとした一戦は、この日のベストバウト候補にふさわしい激闘であった。一桁の点差を奪い合うシーソーゲーム。巨大ウーファーが響かせる重低音のビートに乗せて、薄氷上で剣閃を交わすような一進一退の攻防が続く。わずか1点の往来ごとに会場から歓声が沸き上がり、最後の最後に“勝負師”たる強さで突き抜けたNAGACH選手が勝利を飾った。 2nd matchへの出場はCHP*1E(ちゃっぴー)選手とPEACE(ぴーす)選手。選手紹介の時点で、期待が一気呵成に押し寄せたかのような大歓声が上がる。今回の『BPL S4 IIDX』を会場で、配信で、あるいはライブビューイングで追いかけた末にこの晴れ舞台を訪れたファンたちは、『BPL 2021』以来歴戦のヒーローであるPEACE選手が、今シーズンをもっての引退を表明していたことを知っていただろう。 ここでは「WaterCube Pf.(RX-Ver.S.P.L.)」(高田雅史)、「PARANOIA survivor MAX」(290)と続く連戦。CHP*1E選手が3点差まで迫るも惜敗した1曲目、著しい緊張感のなかでPEACE選手がBPM変化と繰り返し配置を完璧にこなしてみせた2曲目を経てGAME PANICが2タテ。PEACE選手は前シーズンからの通算で39連勝(!?)という前人未到の大記録を打ち立てた。 3rd matchはWELLOW(ういろう)選手とMIKAMO(みかも)選手。『BPL』の初期から音楽ゲームのプロeスポーツ選手という新しい存在の規範を自ら開拓してきた、生きる伝説同士による衝突だ。 「FUTURE is Dead」(C-Show)、「 (This Is Not) The Angels」(Hommarju)によるSOF-LANテーマ対決。かつて初代『beatmania』を発明した開発者たちは、楽曲のBPMに比例するスクロールスピードという基本ギミックが、27年後のeスポーツにこれほどの熱狂を巻き起こす一要素と化すことなど予期していなかっただろう。 上皿天秤が揺らぐように互いにリードを奪い合う激戦の1曲目をWELLOW選手が制すれば、誰もが点数を奪われるはずの緩急がなぜか一向に大差を生じさせない異常戦となった2曲目をMIKAMO選手が奪う。観衆の情緒をフルスイングする死闘を経て、チーム総合点数は11ptと13pt。ファイナル進出切符の行方は、UCCHIE(うっちー)選手とTAKA.S(たかす)選手による最終マッチに託された。 「Dr. Chemical & Killing Machine」(Hommarju)では終盤に至って点差が激しく流動。観客に呼吸すら忘れさせるように圧縮された時間が過ぎ、UCCHIE選手が勝利をもぎ取る。SEASON 2以来APINA VRAMeSの看板を担ってきた彼が、その安定感でGAME PANIC側の選曲となる最終楽曲「ぞうしょく!?マイデンティティ」(DJ SHARPNEL feat. みらい)までも続けて制し、最終戦へチームの駒を進めてみせた。 エースが強く、ヒーローがいて、強いライバルがいる。ルールを支配するスコアは、言ってしまえばただの数字であり、勝敗はただの数字に過ぎないスコアの大小で決まるものだ。しかしその面白さは、魅力あるプレーヤーとその歴史があるからこそ紡がれる。まさに『BPL』の一つの集大成といってもよい、『BPL』の5年間の足跡をすべて文脈と化したような、実に魅力ある一戦であった。 ■ファイナル レジャーランド vs APINA VRAMeS 『beatmania IIDX』を題材とした『BPL』は(前述の『ZERO』を除いて)これまでに全4シーズンが開催されている。従って優勝決定戦の席は延べ8つ存在してきたわけだが、実際にファイナルへの進出を果たしたのはわずか3チーム。ROUND1、APINA VRAMeS、そしてレジャーランドだ。全チームがリーグ戦形式で衝突するレギュラーステージをはじめとする歴々の各戦では、「もう一回やったら結果は逆転してもおかしくない」と確信する激闘がたびたび繰り返されているにもかかわらず、である。 SEASON 4のトリを飾るファイナルステージ。休憩時間のオーディエンスたちは、長丁場イベントゆえに観客席で足を休める姿が見られたが、両チームが円陣を組んで気合の叫びを上げると、その気勢に押されるようにフロアじゅうが総立ちとなった。 ファイナルは贅沢にもチーム全員が2回ずつ出陣し、譜面テーマも網羅する8マッチ式。1st matchでは、試合前に謎の顔芸対決のひとときを過ごしたNUCHIO選手とNAGACH選手が、「Punch Love♡仮面」(上野圭市)、「ToyCube Pf.(RX-Ver.S.P.L.)」(高田雅史)といういずれ劣らぬ佳曲で対戦。 序盤でNUCHIO選手が引き離し、NAGACH選手が後半巻き返すも一歩及ばなかった1曲目を経て、その切ない寂寞メロでしばしば『BPL』を彩ってきた高田崇史による2曲目。最終盤まで0点差という心臓破りの勝負は、1~3点差を保ったままラストの減速地帯に突入し、一息足らずの刹那にNAGACH選手が10点を引き離す結末。NAGACH選手が勝利の咆哮を響かせた。 DINASO選手とCHP*1E選手による2nd matchは、「POINT ZERO」(猫叉Master+)、「alla turca con passione」(Twin AmadeuS)という実にトリッキーな楽曲同士によるバトル。 天井付近のスコアで競いあった末にわずか8点差でCHP*1E選手が制し、続いては5個落ちという理解しがたい超高水準のスコアでDINASO選手が返すクロスカウンター。会場の誰もが興奮の渦に叩き込まれた一幕であった。 3戦目はNUCHIO選手とNAGACH選手の再戦。ここではNUCHIO選手がその底力を発揮。「ラストセンチュリーメランコリック」(DJ Taku aka ☆Taku Takahashi (m-flo))では安定の展開で徐々に引き離し、最後のHCNを捨てて安定を取る咄嗟の判断すら見せると、もはや『BPL』の最定番曲となった「Golden Palms」(Dirty Androids)では最終盤まで0点差でもつれ合うシビアな勝負を制して2連勝。チーム総合ポイントに貢献し、18pt対8ptと大きく水をあけてみせた。 4th matchでは両チームからドラフト1巡目のDON*選手とUCCHIE選手が登場し、会場の熱狂が一挙に高まる。「CODE:2」(HEXA)、「雫」(あさき)という他機種からの移植曲対決では、DON*選手とUCCHIE選手がそれぞれの圧巻の実力を魅せる。 縦連打だらけの譜面を最高判定で駆け抜けた末にDON*選手が5点差をつけた1曲目、イントロでは会場の誰ひとり言葉を発せない緊迫のなか打鍵音が響いた2曲目。断崖の絶壁上で大剣をふるい合うかのような、吐き気すら催すプレッシャーに包まれる勝負をUCCHIE選手が制する。少年漫画の世界を品川に具現化した2人が星を分け合い、チームポイントを23対13として前半を終えた。 ■そしてファイナル後半、激闘は最高の幕引きへ ここで会場の進行役を担うDJがkors kに交代。『BPL』においてDJが果たすべき役割を一から作り、定義してきた大御所だ。 満を持してのファイナル後半戦、その皮切りはDINASO選手とWELLOW選手による5th matchであった。レジャーランド側が選曲した「FUTURE is Dead」(C-Show)を、先ほどのセミファイナルが予習となったかWELLOW選手がカウンター。そのまま伝家の宝刀である「four pieces of heaven」を放つと、低速地帯に入って1点差という接戦を経て、最後の1ノーツまで先の見えない勝負。リズム・配置ともに複雑極まる難譜面とは信じがたい真正面からの殴り合いをWELLOW選手が競り勝ち、総合点をイーブンに持ち込んだ。 続くG*選手とCHP*1E選手のバトルは、まさにクライマックスと呼ぶにふさわしい一戦であった。1曲目は1~4点を削り合い息もできない超接戦となった「Mukade」(kors k)。ここではG*選手が勝敗を決し、品川インターシティホールにこの日一番の大歓声が轟く。 そして「TRIP THE DEEP」(Qlarabelle)で競った2曲目は、CHP*1E選手が序盤のリードを徐々に広げての勝利。自らの内から潜在能力まで引きずり出しての自己ベスト更新を大舞台で成し遂げ、6th matchを終えてのチームスコアタイという信じがたい展開へと導いた。 ついに訪れた転機は続く第7マッチ。DON*選手とWELLOW選手による対決では、最序盤の長いスクラッチ地帯でDON*選手が大きな差を付けて勝利した「Be quiet」(Ryu☆)を経ての2曲目、「Peaktime Booster」(らっぷびと Prod. by RoughSketch & NUE)でもレジャーランドがじわじわと差を広げて劇的な2タテを果たす。 楽しい時間はいつだって有限だ。 最終戦ファイナルマッチの大役を担ったのは、まずはレジャーランド側がG*選手。彼はかつてSEASON 2のファイナルでも大将戦に出場するも、当世最高の実力と目されるU*TAKA選手(ROUND1)の力に阻まれ、眼前にまで迫った優勝をその手から零していた。 一方のAPINA VRAMeSサイドはUCCHIE選手が出場。SEASON 3でやはりファイナルの大将戦担当の重責を背負いながら、U*TAKA選手と互角の闘いを魅せてチーム優勝の立役者となった、ヒーローにして魔王たる求道者だ。 一つでも取れば優勝のレジャーランド、対しては後のないAPINA VRAMeS。互いにチームを背負ってのラストバトル、1曲目はMr.Saturnことwacによる「Saturn」。G*選手がごくわずかなリードを保ち、最終盤にかけて天秤が大きく傾く。信じがたい心の膂力を見せたG*選手が勝利し、この時点でチーム優勝を確定させてみせた。 この場面でDJのkors kがBGMとして繰り出した永遠の名曲「冥」の文脈を乗せ、果たして『BPL S4 IIDX』のエンディングかのような様相を呈することになった最終戦は、Snail’s Houseが提供した「惑星鉄道」。 ここではエースたるUCCHIE選手が100点オーバーの点差をつけて面目躍如。『BPL2021』以来の伝統芸である、「敗退が確定した好敵手がとんでもない差を付けて勝利者を送り出す」感動の筋書きをさすがの実力で描き、この日の死闘に終止符を打った。 ■表彰式 表彰式では、まずは『BPL』エグゼクティブプロデューサーを務める西村宜隆 常務執行役員をプレゼンターに迎えて個人賞を表彰。獲得ポイント賞にKKM*選手(TAITO STATION Tradz)と PEACE選手(GAME PANIC)、カウンター賞にUCCHIE選手(APINA VRAMeS)とPEACE選手、トップスコア賞にNIKE.選手(GiGO)が輝いた。 そして『BPL』初優勝を果たしたレジャーランドの表彰。『BPL』史上初となるシーズン無敗、それにもかかわらず個人賞を伴わずに(すなわち、個の力にのみ依存することなく)戦略と総合力を活用しての栄冠。いずれも前人未到の偉業を達成した同チームへ、チェアマンを務めるコナミアミューズメントの沖田勝典社長からトロフィーが贈呈された。 各選手からのコメントで、NUCHIO選手は「ちょっとだけ自分語りを」と前置きし、「22年間生きてきて、主役になったことがなかった。もうすぐ誕生日というタイミングで主役になれたこと。本当に嬉しく思います」と告白。最後に万感の思いを込め、かつてのチームメイトたちに対して「チャンピオン獲ったぞ!」と高らかに宣言して会場を沸かせた。 韓国から海を越えて『BPL』に参戦したDON*選手を引き合いに、チームを優勝まで導きたいという強い意志をずっと抱えていたと語ったG*選手。やがて溢れる涙にその声を途切れさせ、それでもなお「一言だけ言いたいことがあります」と震える言葉を絞り出し、「1-PIN(いーぴん)、やったよ俺!」と宣言。前シーズンまでレジャーランドのエースとしてチームを支えた仲間へと募る想いを確かに届けてみせた。 DINASO選手は、レギュラーステージからファイナルまでのシーズンを通して、チームメイト同士が互いにその役割を補完し合いながらこの場に立ったことに言及。「一心同体のチームでここまでやってこれた」と表現しつつ、音楽ゲームプレーヤーとしてのますますの活動への意欲を表明し、会場に詰めかけたファンたちへと応援を呼びかけた。 そして今シーズンにおいてチーム内で最高の成績を収め優勝に貢献したDON*選手だが、それでも練習中には辛いことや、モチベーションを見失ってしまった時期があったと告白。それでもセミファイナルへの進出に背中を押されて前に進み、「『beatmania』をやっていて良かったと心の底から思った」と語った。 最後に、同じく韓国から『BPL』の場に挑戦した先駆者へと「KKM*くん、俺が代わりに優勝したよ!」と感謝に満ちた温かい激励の一言を放ち、優勝者コメントを締めた。
市村圭