じつは車中泊禁止? くるま旅で気軽に休息できる「道の駅」利用時に気をつけたいルール&マナーとは
道の駅といえば、誰でも気軽に使えて休憩もできる施設。地域の物産品からお土産、飲食もできる快適に過ごせる空間です。しかしマナーやルールについての明確な決まりが分からず、利用の際にモヤモヤしている人もいるのではないでしょうか。今回は道の駅を利用するにあたり、気をつけるべきマナーやルールについてご紹介します。 【写真】くるま旅で便利に使える道の駅の魅力を見る(全8枚)
道の駅は「休憩施設」のため車中泊はできない
よく挙げられる疑問として「車中泊はOKなの?」という疑問がありますが、結論から言えば道の駅での車中泊は基本的にできません。国土交通省のホームページにも、「宿泊目的での利用はできない」と説明があります。ただし、休憩を目的とした「仮眠」は可能。つい車中泊はOKと思いがちですが、注意が必要ですね。 道の駅は、市町村からの申請を受け国土交通省で登録されます。「休憩機能」「情報発信機能」「地域の連携機能」の3つが整った施設で、「休憩機能」の正しい理解が重要な部分。知らない間にマナーやルールを逸脱して、他の利用者に迷惑をかけてしまうことがないよう、施設の意味合いをきちんと理解する必要があります。
常識的なマナーを守るのが鉄則
駐車場の使い方に関しても、守るべきマナーがあります。焚き火やバーベキューなど、用途以外での使用は厳禁。なかには椅子や机を持ち出す人もいるようですが、これもNGです。また「長時間のアイドリングは禁止」としているところも多いので、利用する際には各道の駅のルールをよく確認する必要があります。 トイレなど水回りの利用も気をつけたいところ。例えば、洗濯やシャワー替わりに水を使うと他の人の迷惑となります。決められた用途以外での使用は避けてください。道の駅に隣接して温泉施設やコインランドリーが設置されている場所もあるので、そちらを利用すると良いでしょう。その他、ゴミの持ち込みや施設の電源を使用するのもマナー違反。常識的な範囲内での利用が求められます。
「RVパーク」は車中泊ができる道の駅
全国の道の駅には「RVパーク」と呼ばれる、車中泊ができる施設があります。休憩で仮眠するだけでなく、ゆっくり車中泊をしたいと考えている人にはとてもありがたい場所。2024年4月現在、「RVパーク」は400カ所以上設置されています。料金は発生しますが、気兼ねなく車中泊ができるのでおすすめです。 他にもキャンプ場や宿泊施設付きなど、より便利に利用できる道の駅もたくさんあります。ただし予約が必要の場合もあるので、事前確認を忘れずに。誰もが気持ちよく過ごすためには、一人一人が道の駅の意味をきちんと理解し、正しい使い方でルールやマナーを守ることが大切ですね。
野中陽平