全校児童3人 全員落語家の小学校で最後の学習発表会 紅白出場歌手も駆け付け
児童全員が落語に取り組む島根県奥出雲町の高尾小学校。 優れた教育活動として、全国的にも度々注目されてきましたが、児童の減少が進み、来年春、閉校になります。 このほど、地域の人たちを招き学習発表会に当たる「高尾っ子まつり」があり、交流が続いている紅白出場歌手も駆け付けました。 【写真を見る】全校児童3人 全員落語家の小学校で最後の学習発表会 紅白出場歌手も駆け付け 仁多郡奥出雲町の中心部から5キロほどの山あいにある高尾小学校。 発表会に登場した児童はわずか3人です。 1877年、明治10年に開校し150年近い歴史がある小学校は、1960年頃には毎年20人余りの卒業生がいましたが、年々減少。 そうした中、子供たちに積極性や表現力を持たせようと、2013年から授業に落語を取り入れ、「にこにこ寄席」と銘打ち各地で披露してきました。 2022年度には、優れた教育活動として3つの表彰を受けています。 しかし児童数がここまで減少すると教育活動に限界があるとして、地元から統合を望む声が上がり、町中心部の学校に、来年度、統合されることになりました。 (若葉亭さくら(岸本結生さん3年) 「へえー、今どきの親っていうのは、罪のないものだねえ。」 この日は学校最後の学習発表会として3人の児童が順番に高座に上がり、十八番の噺を披露しました。 青葉亭こやけ(渡部真央さん5年) 「今度は熱いお茶が怖い。」 青葉亭たこやき(岸本大輝さん6年) 「今、何時だい?へえ、4つで。あ、5つ6つ7つ8つ・・・。」 客席には卒業生の姿が。 長谷川寿希也さん 「すごくみんな成長してて、落語もはきはきと言ってて、むっちゃ成長したなって。」 藤原朔也さん 「(落語学習のおかげで)自分の意見をやっぱ言うってことが大切になって来る場面で、恐れずにそういうことが言えたり、逆にやっぱ、友達の会話の中でもユーモアある会話が出来たり、みたいな。」 2019年度卒業の藤原朔也さんは 落語に取り組んだことが、今、自分の強みになっているといいます。 続いて3人はバンド演奏を披露し、ここに駆け付けたのが、紅白出場歌手の木山裕策さんです。 4年前、コロナ禍の中、オンラインで交流が始まり、この日は高尾小学校の校歌をみんなで熱唱しました。
木山裕策さん 「優しい雰囲気は相変わらずで。何か帰って来たなっていう、そんな感じで歌わせてもらいました。」 岸本大輝さん 「木山さんにも感謝だし、そういう場を作ってくれた人たちにも感謝です。」 「にこにこ寄席」は来年3月1日の卒業公演までに5回ほどの出張公演が予定されていますが、来年度以降、統合先の学校でも何らかの形で活動が続くかどうかはまだ決まっていないということです。
山陰放送
【関連記事】
- 12歳の女子小学生と複数回性交…元自衛官の男の裁判「同意があれば何歳であっても許されるという認識でした」
- ストレスがかかると尿失禁、軽度の知的障害で小学4年生程度の精神年齢 数十人の男性と不倫し、妊娠・中絶…なぜ女は自宅に放火したのか?
- 車内で部下の妻の胸を揉み、陰部をなでて触ったうえ、手をつかんで陰茎を触らせた不同意わいせつの罪に問われている男に判決
- 「指でつついて反応がなかったので、死んでいるなと思いました」大量の虫がついた妻の遺体のそばでテレビを見ていた…なぜ夫は倒れた妻を放置し続けたのか 死体遺棄の罪に問われた夫が裁判で語ったこと
- 女湯に入った「全裸の男」が女性に話しかけ体を触る…女性は恐怖 「性欲のためにしたわけではない…」男に下された判決は?