詐欺容疑で「地面師」逮捕 現金や小切手で1億2300万円だまし取る
横浜市都筑区の土地取引を巡り、不動産会社から現金や小切手計1億2300万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は16日までに、詐欺と偽造有印公文書行使の疑いで、住所、職業不詳、倉石三夫容疑者(71)を逮捕した。所有者をかたって土地を売買する「地面師」グループの一員で「土地が売りに出された」と偽情報を流すなどする取引の仲介役だったとみられる。 捜査2課によると、2019年にフィリピンに逃亡、今月15日に成田空港に帰国し逮捕された。少なくとも3000万円以上の報酬を得ていたとみて調べている。養父の健一受刑者(74)は地主を装って事件に関与したとし、詐欺罪などで実刑が確定している。 逮捕容疑は13年12月、共謀し、偽造した運転免許証や印鑑登録証明書を使い、土地購入を希望した不動産会社から現金を詐取するなどした疑い。 地面師詐欺を巡っては、Netflixで配信される人気ドラマ「地面師たち」が話題。ピエール瀧(57)演じる元司法書士が作中で口にする「もうええでしょう」のセリフは、今年の「新語・流行語大賞」のノミネート30語に選ばれた。