カナダのトルドー首相が辞任表明 トランプ氏「米国と統合すれば…」
カナダのジャスティン・トルドー首相(53)が6日、辞任を表明した。2015年の就任以来、多様性の重視や移民の積極的な受け入れなどのリベラルな政策で注目を集めたが、最近は支持率が低下。近く行われる見通しの総選挙で敗北が確実視されるなか、与党・自由党内からも辞任を求める声が増えていた。 【写真】2025年1月6日、カナダの首都オタワで辞任を表明するトルドー首相=AP 「次の選挙で、カナダ人には本当の選択肢があるべきだ。内部の対立を抱えては、私が自由党の旗を掲げることができないことが、明らかになった」 6日朝、首相公邸前で記者会見を開いたトルドー氏はこのように述べた。カナダでは10月までに総選挙を行う必要があるが、公共放送CBCがまとめた世論調査の平均によると、最大野党・保守党の支持率が約44%に対し、自由党は約20%にとどまる。このままでは保守党が圧勝する可能性が高い。 トルドー氏は、1960年代から80年代にかけてカナダ首相を務めたピエール・トルドー氏の長男。自由党が低迷するなか、復活を期待されて2013年に党首に就任した。若さや前向きなメッセージが有権者に響き、15年の総選挙では単独過半数を得た。
朝日新聞社